インサイダー疑惑でもダボス会議に出席-米SACコーエン氏

米ヘッジファンド会社SACキャピ タル・アドバイザーズの創業者、スティーブン・コーエン氏は、同社を 対象とするインサイダー取引調査の本格化にもかかわらず、世界経済フ ォーラム(WEF)年次総会(ダボス会議)への出席を思いとどまるこ とはなかった。

過去3年にわたってダボスを訪れているコーエン氏は今年、「デジ タル・インフラストラクチャー・コンテクスト」と題する討論会に参 加。ドロップボックスのドルー・ヒューストン最高経営責任者 (CEO)や携帯電話向け半導体最大手、米クアルコムのポール・ジェ イコブズCEOがパネリストとして名を連ねる討論会では、データセキ ュリティーなどの議題が予定されていた。

討論会の後にコーエン氏に接触したが、コメントを拒否された。同 氏は各国の指導者やノーベル賞受賞者らが「回復力に富むダイナミズ ム」をテーマに世界経済の状況について意見を交換する場に赴いた。ダ ボス会議のプログラムは、今年のテーマの趣旨について、困難な時期に おいては「成功する組織には戦略の機敏さを習得し、リスクから回復す るしぶとさを強化することが求められている」と説明している。

SACは昨年、同社の元ファンドマネジャーによる製薬会社2社の 株式のインサイダー取引疑惑をめぐって、米証券取引委員会(SEC) から民事提訴を検討しているとの通知を受けた。コーエン氏(56)自身 もこのトレーダーと株式について話し合っていたと検察当局から指摘さ れており、インサイダー取引への関与が取り沙汰されている。

コーエン氏はダボスを離れた後、米フロリダ州パームビーチに向か い、ブレーカーズホテルで開かれるモルガン・スタンレー主催のヘッジ ファンド会議に出席する予定だ。事情に詳しい関係者が匿名を条件に明 らかにした。

原題:Steven Cohen Travels to Davos for Lesson in ‘Resilient Dynamism’(抜粋)

--取材協力:Olivia Sterns、Caroline Connan.

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