富士フイルム:余った電力を売却へ-卸市場に参入

富士フイルムホールディングスが電 力市場の規制緩和の拡大が議論されるなか、卸電気事業に参入し余剰電 力の売却を目指すことが明らかになった。

富士フイルムの広報担当者、田口貴広氏によると、神奈川、静岡県 や九州などの工場で発電した余剰電力を売却する計画。田口氏は「剰分 を市場に放出することで、国内の電力不足の懸念緩和につなげたい」と 述べた。

日本の電力価格は既に米国の約2倍に達しているが、東京電力福島 第一原子力発電所事故で大部分の原発の稼働が停止する中で、電力料金 は値上げされる見通しだ。富士フイルムは昨年10月に卸電気事業への参 入許可を取得した。

経済産業省によると、卸電力取引所で取引された電力量は小売販売 電力量に占める割合は2011年3月末時点で0.6%。10電力会社は電気事 業を独占しており、安価な余剰電力を卸電力取引所に売るインセンティ ブに乏しいのが現状だ。

日本製紙グループは昨年6月に卸電力取引所に加盟した。広報担当 者の藤田美穂氏によると、現在は製紙工場での余剰電力を地域の電力会 社に売却している。地域電力会社への電力供給が終わった後、卸電力市 場や一般企業にも売却する計画だ。

藤田氏によると、日本製紙の発電能力は174万キロワット。東電の データによると、これは約58万世帯分の使用電力に当たる。

03年に設立された卸電力取引所は、会員企業数は12年末現在、59社 で電力のほかガス、商社などが加盟している。

原題:Fujifilm Enters Japan Power Market to Sell Excess Output (抜粋)

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