伊中銀:モンテ・パスキは取引文書を隠蔽-業績修正の可能性

4年間で2回目の支援を政府に求め ているイタリアの銀行、モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナは、金融 取引に関する文書を隠蔽(いんぺい)していたとイタリア銀行(中央銀 行)が指摘した。この影響で同行は業績を修正報告する可能性がある。

イタリア中銀は23日に電子メールで配布した発表文で、「報道され ているモンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナが関与した一部の取引の実 体については、隠蔽されていた文書が新幹部によって発見され、最近に なって開示された」とし、「この取引は現在、中銀の監督部門と司法当 局による調査を受けている」と説明した。

ブルームバーグ・ニュースは今月、モンテ・パスキが2008年にドイ ツ銀行との間で「プロジェクト・サントリーニ」と呼ぶデリバティブ (金融派生商品)取引を行い、翌年の政府への支援申請を前に損失を目 立たなくしたと報道。これを受けてモンテ・パスキは17日、その問題に ついて調査する方針を示し、23日には同行に損失をもたらした「サント リーニ」と「アレクサンドリア」、「ノタ・イタリア」と称する3件の デリバティブ取引を調査中であることを明らかにした。

世界で最も古い銀行であるモンテ・パスキの経営陣らは、昨年11月 にこれらの取引を理由に資本増強のため新たに5億ユーロ(現在のレー トで約590億円)の公的資金が必要だと説明。投資家からはデリバティ ブ取引による損失についての全面的な開示を迫られている。株主は25日 に会合を開き、政府支援の確保に向けて財務省から求められた2件の増 資について採決を行う。

モンテ・パスキは既に政府に申請した支援でこれらの取引の影響に 対応する方針を示した。同行の株価は23日のミラノ市場で8.4%下落。 前日は、同行の元経営幹部が野村ホールディングスと3年前に結んだデ リバティブ契約によって12年の利益が2億2000万ユーロ押し下げられる と、イル・ファット・クオティディアノ紙が報じたことを受け、5.7% 下げていた。

原題:Monte Paschi Hid Documents on Transactions, Bank of Italy Says(抜粋)

--取材協力:Dan Liefgreen.

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