ボーイング787の運航停止は当面継続、原因特定できず-米当局

米国の航空規制当局のトップ2人 は23日、米ボーイングの最新鋭旅客機「787」(ドリームライナー)の 運航停止のきっかけとなったバッテリーのトラブルの原因はまだ分から ないと述べるとともに、原因が特定されるまで運航を停止するとした当 局の判断を擁護した。

ラフード米運輸長官とウエルタ連邦航空局(FAA)長官は共 に、787の近いうちの運航再開は示唆しなかった。世界の航空当局は日 本航空と全日空の同型機の発火・発煙トラブルの原因究明に努めてい る。

ラフード長官はワシントンでの会合で、「われわれの目標はこの問 題をできるだけ迅速に解決することだが、先に進む前に問題が修正され たと確信できなければならない」と発言。運輸省とFAAは解決策を見 いだすために「ボーイングと懸命に取り組んでいる」と説明した。

ウエルタ長官はラフード長官の発言の後、記者団に対し、「一連の トラブルの原因はまだ分かっていない」と語った。

コンチネンタル航空の元最高経営責任者(CEO)でボーイングで 幹部を務めた経験もあるゴードン・ベスーン氏はインタビューで、787 の運航を停止したFAAの決定は根拠が不十分であり、正当化されない と指摘。「人々の無理解により、ボーイングは技術革新で罰せられて る」と述べた上で、「同機は、世界のどの旅客機よりも厳しい審査と規 制を受けており、FAAがいまになって運航を停止するのは全くばかげ た話だ」と説明した。

最優先課題

両長官は会合終了後に記者団に対し、運航停止は安全性を確保する ために必要だと述べ、当局の決定を擁護。ラフード長官は、調査を担当 するチームが「作業を終えるまで待つ必要がある」とした上で、「彼ら は専門家であり、真相を解明するだろう。われわれはその結果を皆さん にお伝えするつもりだ」と語った。

ボーイングの787プロジェクトエンジニア、マイク・シネット氏は この日の電話会議で、トラブルを解明し改善策を講じることは同社にと って「まさに最も重要な優先課題」だと指摘。ボーイングの数百人の専 門家が寝る間も惜しんで取り組んでおり、「できるだけ早期に」問題を 解決すると明言した。

原題:Boeing 787 to Stay Grounded as U.S. Can’t Explain Battery Fires(抜粋)

--取材協力:Andrea Rothman、Susanna Ray、Robert Wall、向井安奈.

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