西村内閣府副大臣:対ドル100円問題ないとの認識、浜田氏と共通

西村康稔内閣府副大臣は24日、浜田 宏一内閣官房参与(エール大学名誉教授)が1ドル=100円でも問題な いとの見解を示していることについて「私自身の認識も共通している」 とブルームバーグ・ニュースのインタビューで語った。西村氏は経済再 生、経済財政政策などを担当し安倍晋三政権の経済政策立案に関わって いる。

1ドル=88円台をつけていた24日午前の為替相場の状況について 「あまり数字は言わない方がいいと思う」としながらも、「110円と か120円とかくると、さまざまな輸入物価が上がってくるので目配りは 必要だと思うが、まだまだ円高修正の途上にある」と指摘。その上で、 「今、円安の悪い面を意識する状況ではない。もう一段の円高修正、円 安は十分あり得るし、期待したい」と述べた。

一段の円高修正は100円を視野に入れているのかとの質問に対して は、「浜田先生も100円でなんの問題もないと言われているが、私自身 の認識も共通している。今の90円前後のレベルで円高修正は進んだかと 言われると、まだ終わっていないという認識だ」と語った。

安倍首相のブレーンとして知られる浜田氏は18日、都内の日本外国 特派員協会で講演し、為替相場の適切な水準について「1ドル=100円 くらいが良い水準ではないか。110円かそれ以上の円安は問題かもしれ ないが、95円、100円くらいなら心配いらない」と述べている。

西村氏の発言を受け、89円40銭台まで円安が加速する場面があっ た。

欧州・韓国

政府・日銀が2%の物価安定目標を明記した共同声明を発表した 後、欧州の一部や韓国などから日本の金融政策が「通貨安競争」につな がると批判する声が出ている。

西村氏は批判について「苦しい中で金融緩和をやってデフレから脱 却しようとしているので、その部分を欧州から『おかしい』と言われる 筋合いはない」と反論。欧州金融安定ファシリティー(EFSF)債を 購入したことなどを挙げ、「東日本大震災の後の苦しい中、デフレ状況 が続いている中、財政は非常に厳しい中でも欧州を支えてきているので 全体として日本の政策を評価してほしい」とも語った。

韓国に関しては「ここに来て状況は変わってきているが、これまで すごくウオン安だった。円は完全にオープンな取引の中でやっている が、ウオンについては介入があるのか、あるいは外国人の投資に対して 一定の規制がある」と指摘。その上で、「韓国はもう先進国の仲間入り をしている。行き過ぎた為替の変動については一定の介入はあってしか るべきだと思うが、基本はオープンな取引でやっていくべきだ」と強調 した。

ファンダメンタルズ

安倍政権の金融、経済政策については「別に通貨安を狙って、それ だけを目指してやっているわけではない。デフレから脱却をして経済成 長路線に戻していくというのが一番の目標だ」と説明。最近の円安につ いては「さまざまな貿易赤字なりのファンダメンタルズも反映してマー ケットは動いている」と語った。

西村氏は1962年10月生まれの50歳。旧通産省を経て2003年の衆院選 で初当選。現在4期目。09年の自民党総裁選にも出馬した経験がある若 手リーダーの1人で野党時代はシャドウ・キャビネット(影の内閣)財 務相として党内での日銀法改正論議を進めた。

--取材協力:. Editors: 杉本 等, 淡路毅

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