ウォール街の巨大投資銀行は5社に減少も-マッキンゼー

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投資銀行はリターン改善に向けて追 加策を講じる必要があり、スイスのUBSや英ロイヤル・バンク・オ ブ・スコットランド・グループ(RBS)のように事業から撤退する金 融機関が増えると、コンサルティング会社のマッキンゼーが指摘した。

マッキンゼーは23日のリポートで、全ての投資銀行業務とトレーデ ィング商品を世界で提供する「巨大投資銀行」であり続けるのは5-6 社にとどまるとの見方を示した。他社は競争上の優位性を持つ分野に集 中するため一部のビジネスから撤退するという。

マッキンゼーのアナリストらはリポートで「資本集約型債券ビジネ スや大規模な現物株ビジネスから早期に撤退して有利に競争できる分野 に重点を置く企業も既に少し見られる。今後こうした動きが増えるだろ う」と分析した。

リポートによると、UBSは経費とリスク資産の削減に最も積極的 な姿勢を取った。同行は昨年、1万人を削減し多くの債券ビジネスから 撤退していることを明らかにした。RBSは昨年、不採算の現物株や M&A(企業の合併・買収)助言、株式資本市場といった部門を閉鎖ま たは売却する方針を示していた。

マッキンゼーによれば、大手投資銀行13社は報酬を含めて150億ド ル(約1兆3300億円)の経費と1兆300億ドルのリスク資産を削減する 計画を発表している。それでも、これらの企業の投資銀行部門の株主資 本利益率(ROE)は2011年に平均7%だった。「かなり大きな行動」 を取らなければROEは17年には6-9%にとどまる公算が大きいと予 想した。

今回のリポートで言及された13社は、米バンク・オブ・アメリカと 英バークレイズ、仏BNPパリバ、米シティグループ、クレディ・スイ ス・グループ、ドイツ銀行、米ゴールドマン・サックス・グループ、英 HSBCホールディングス、米JPモルガン・チェース、米モルガン・ スタンレー、RBS、仏ソシエテ・ジェネラル、UBS。11年の投資銀 行・トレーディング収入(2920億ドル)のうち、この13社は約6割を占 めたとリポートは指摘した。

原題:Wall Street’s Bulge Bracket May Shrink to 5 Firms, McKinsey Says(抜粋)

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