ダイモン氏はQE絶賛、ウェーバー氏は「小手先」と批判

金融市場に落ち着きを取り戻すため の中央銀行の取り組みについて、米銀JPモルガン・チェースのジェイ ミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は高く評価する一方、ドイツ 連邦銀行(中銀)前総裁のアクセル・ウェーバーUBS会長は未来の世 代への問題先送りだとして批判的だ。

ダイモンCEOは23日、スイスのダボスでのパネル討論会で、「全 てをうまくやれば、ここから脱出できるが、ちゃんとしなければ危機が さらに10年続くだろう」と述べた上で、量的緩和は「史上最も偉大な金 融の実験の1つだ。これに関してさまざまな本が今後1000年にわたって 書かれることだろう」と絶賛した。

米金融当局は昨年9月に資産購入プログラムの延長を決定。欧州中 央銀行(ECB)は同時期に国債購入計画を正式発表したほか、それに 先立ち長期リファイナンスオペで金融システムに1兆ユーロ余りを注入 している。

ウェーバー会長は、金融危機とソブリン債危機の後始末をしようと している中銀は「問題を先送りしている」と述べた。「われわれは非常 に危険な環境に向かっている。私は小手先の修復策には反対だ」と言明 した。

ただ両氏は、銀行の資本と流動性規則が複雑になり過ぎているとい う点では意見が一致。ダイモン氏は「聡明な規制担当者は大勢いるが 皆、圧倒されている」と述べた。ウェーバー氏は世界標準の欠如が銀行 規制をあまりにも「複雑」にしたとの見解を示した。

原題:Dimon Praises Crisis Fighters as Weber Opposes ‘Short-Term Fix’(抜粋)

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