英中銀議事録:資産購入枠8対1で維持決定-ポンド水準を懸念

イングランド銀行(英中央銀行)は 今月9、10両日に開いた金融政策委員会(MPC)で、資産買い取りプ ログラムの規模を3750億ポンド(約52兆5000億円)に維持することを8 対1で決めた。委員らはポンドの相場水準が経済のバランスを整える上 で障害になり得るとの見解を示した。

23日公表の議事録によると、マイルズ委員が資産購入枠の拡大をあ らためて主張した。政策金利を過去最低の0.5%に据え置くことについ ては、キング総裁含むMPCメンバー9人全員が支持した。

議事録によれば、経済へのリスクについて意見が分かれた。一部の 委員から賃金に上昇の余地があるとの指摘があった一方で、インフレを 引き起こすことなく経済の成長加速は可能とする見方も示された。

MPCは議事録で「景気回復を妨げるかなりの向かい風が続いてい る。緊縮財政による経済活動の抑制や実質家計所得のさらなる縮小、過 去数年にわたる英国の競争力低下などがそうだ」と指摘。「ポンドの実 質為替レートは、経済を再び均衡させるために必要な水準を超えている 可能性がある」とも論じた。

英中銀は資産購入を昨年11月にいったん停止し、景気てこ入れでは 銀行に貸し出し拡大を促す「融資のための資金調達スキーム (FLS)」に頼っている。キング総裁は22日、信用状況は改善したと の見方を示し、「FLSの効果が浸透するにつれ、さらに改善するだろ う」と述べた。

マイルズ委員は、インフレをあおることなく成長を促進させる政策 の実施を可能とさせるスラック(緩み)が経済には十分あると述べ、そ うした政策を講じる「強い」根拠があると主張。1月会合でも前月に続 き、資産購入枠の規模を250億ポンド拡大するよう求めた。

ポンドの対ドル相場は議事録発表後に上昇。ロンドン時間午前9 時35分(日本時間午後6時35分)現在は前日比0.2%高の1ポンド =1.5871ドルでの取引。

原題:BOE Cites Pound as Rebalancing Obstacle in 8-1 Stimulus Vote (1)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE