スペイン中銀:緊縮が景気後退深めた、目標達成にまだ不十分

スペイン経済の景気後退(リセッシ ョン)が2012年10-12月(第4四半期)に深刻さを増したことが明らか になった。スペイン銀行(中央銀行)が推計値を発表した。中銀は緊縮 財政措置が落ち込みを悪化させたとの認識を示すと同時に、財政目標達 成には一段の措置が必要との考えも示した。

23日発表の中銀月報によると、10-12月期の国内総生産(GDP) は前期比0.6%減。7-9月(第3四半期)の同0.3%減から縮小幅が拡 大した。10-12月GDPはブルームバーグ・ニュースがエコノミスト26 人を対象に実施した調査の中央値に一致した。中銀によると、12年通年 は推計1.3%の縮小。

中銀は歳出削減が経済活動を抑制したと指摘した。欧州連合 (EU)が設定した財政赤字目標について、12年に達成できたかどうか はまだ不明確とした上で、13年の達成のためには「中央政府と地方で非 常に思い切った追加財政措置を取る必要がある」との考えを示した。

長引く景気低迷が足かせとなり財政赤字削減は難航している。一 方、欧州中央銀行(ECB)が国債購入計画を発表したことを受けて、 スペインの資金コストは低下している。

キャピタル・エコノミクス(ロンドン)の欧州担当チーフエコノミ スト、ジョナサン・ロインズ氏は電話取材に対し、「ECBの介入約束 で市場の圧力は和らいだが、スペインの経済状態は依然極めて弱いこと が浮き彫りになった」と指摘。「縮小幅はどちらかと言えば大きくなっ ている。労働市場はひどい状態で改善の兆しもない」と語った。

中銀は「不透明感の高い状況は続いており、脆弱(ぜいじゃく)性 が消えていない」とし、同国の借り入れコストはなお高く、企業と家計 の支払い金利も下がっていない一方、収入と所得が減少する中で負債の 圧縮が難しいと分析した。

原題:Bank of Spain Says Austerity Deepened Recession, More Needed (1)(抜粋)

--取材協力:Harumi Ichikura、Mark Evans、Lucy Meakin.

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