英国のEU離脱、国民投票で問う-キャメロン首相が表明

キャメロン英首相は23日、欧州連合 (EU)離脱の是非を問う国民投票を実施する方針を表明した。ドイツ やフランスのほか、連立パートナーからも批判の声が挙がっている。

同首相は2017年末までに国民投票を実施する前提として、2年以内 の自身の再選と一部の権限をEUから英国に取り戻す交渉を指摘。欧州 における現状維持への英国の支持は「非常に薄い」とした上で、自身は 英国のEU残留を望むと語った。

キャメロン首相はブルームバーグのロンドンオフィスで講演し、条 件が整った後に「英国民に残留か離脱かの極めて単純な選択肢を与え る」と言明。「新たな条件の下でEUに残るのか、それとも抜けるのか を問う」と付け加えた。

首相は自身が率いる保守党の議員から、英国がEUとの関係をより 緩くするか離脱するよう求められている。欧州諸国の首脳らはEU加盟 条件の再交渉は受け入れない構えで、連立を組む自由民主党のクレッグ 副首相や野党・労働党も反対。米国もこれまで、英国のEU離脱の可能 性に懸念を表明している。

独仏、デンマークもくぎ差す

ドイツのウェスターウェレ外相はこの日、ベルリンで記者団に「選 り好みという選択肢はない」と述べ、英国はEUの「活発かつ建設的な メンバー」にとどまるべきだと発言。27カ国加盟のEUについて、「統 合の後退ではなく、その強化」を必要としていると強調した。

メルケル独首相もベルリンでの会見で、「英国の意向に関して話し 合う準備はもちろんできている」としながらも、「他国にもそれぞれの 希望があり、最終的に公正な妥協に落ち着く必要があることを忘れては ならない」とくぎを刺した。

フランスのカズヌーブ欧州問題担当相は閣議後、「英国が抜けた単 一市場にはあまり意味がない」と記者団に述べ、「英国も多くを失う」 と続けた。

また、デンマークの閣僚2人は、同国が英国に追随して国民投票を 実施する考えはないことを明らかにした。バメン欧州相は電話インタビ ューで、「英国がEUとの関わりを弱めたり離脱を決めるのならば、英 国はその道を単独で歩まねばならない」と語った上で、「英国がEUの 強力なメンバーにとどまることをデンマークは望む」と言明。ベステア ー経済・内務相も電話で、同国が国民投票をしない理由として、「欧州 中核との緊密な関係を無くしては、デンマークの国益を追求するのは不 可能。傍観者の立場でいれば、影響を与えることも結果を出すこともで きない」と説明した。

原題:Cameron Vows EU Exit Referendum, Draws Franco-German Rebuke (1)(抜粋) 原題:U.K. Must ‘Walk Path Alone’ on EU Referendum, Denmark Says (2)(抜粋)

--取材協力:Thomas Penny、Svenja O’Donnell.

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