トヨタ紡織:中国でBMWから新規受注-グループ外の販売強化

トヨタ自動車グループの部品メーカ ー、トヨタ紡織は独BMWから中国向けの自動車シート用部品を受注し た。連結売上高の9割以上を占めるトヨタ向け以外の販売拡大を目指す トヨタ紡織にとって、中国で欧州メーカーからの受注は初めて。

豊田周平社長は23日、愛知県豊田市内で開いた報道陣との新春懇談 会で、BMWから中国で初めて注文を受けたと述べた上で、これ以外も 含め、これまであまり手がけてこなかった欧州メーカー向けのビジネス が「着実に拡大を遂げてきている」と話した。

野田憲一専務役員によると、今回受注したのはBMW5シリーズの シートの背もたれ部分に使うバックボードと呼ばれる部品で、2013年度 中に生産開始の予定。受注量や金額など詳細は明らかにしなかった。

豊田社長はまた、自動車以外にも航空機や鉄道車両用のシートなど 同社が持つ技術が生かせる分野に参入して事業領域拡大を図り、今月に 新規事業のための専門部署を立ち上げたことも明らかにした。

従来のトヨタ紡織の納入先は、トヨタグループ以外では米ゼネラル モーターズ(GM)だけで、売上高の97%をトヨタグループに依存して いたが、11年に複数の欧州自動車メーカーと取引関係があるオーストリ アのポリテック・ホールディングの内装事業を買収すると発表。これに よりトヨタ向けの比率は93%に下がっていた。

トヨタ紡織は昨年発表した中期計画で、グローバル競争に勝ち残る ための新たな体制の構築を目指して、11年度に9643億円だった連結売上 高を15年度までに1兆3000億円に伸ばし、そのうちトヨタグループ向け 以外の販売比率を10%まで高める方針を打ち出していた。

トヨタ紡織の23日株価終値は前日比2.3%安の1086円だった。

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