債券先物は反落、輪番オペ弱めで中期債安い-入札前でも超長期に買い

債券先物相場は反落。日本銀行が実 施した国債買い入れ輪番オペの結果が弱めとなり、2年など中期ゾーン が安くなった。半面、20年債入札の前日にもかかわらず、超長期債は買 いが優勢の展開となった。

東京先物市場で中心限月の3月物は前日比8銭安の144円37銭で取 引開始。いったんは144円40銭まで戻したが、その後はじり安となり、 午後の開始後には144円26銭まで下落。終了にかけてやや持ち直し、結 局は寄り付きと同じ144円37銭で引けた。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の327回債利回 りは同0.5ベーシスポイント(bp)高い0.735%で始まり、いったん横ばい の0.73%を付けた。その後0.74%まで上昇したが、午後3時前後から再 び0.73%で推移している。

2年物の324回債利回りは、前回取引のあった18日に比べて1.5bp高 い0.085%に上昇した。5年物の107回債利回りは午後に入って1bp高 い0.16%と4営業日ぶりの高水準を付けた。前日には一時0.14%と新発 5年債利回りとして過去最低を記録している。

SMBC日興証券金融経済調査部の山田聡部長は、輪番オペの結果 が弱めとなり、それを受けて中期ゾーンに売りが出ていると指摘。「き のう追加緩和が決まりいったん材料出尽くしとなっている。5年債利回 りは、付利(超過準備預金に付く金利)の引き下げ期待などで低下した 反動も出ている」との見方も示した。

日銀が23日実施した国債買い入れ輪番オペの結果によると、残存期 間1年以下の応札倍率は4.47倍、平均・案分落札利回り格差はとも に0.015%となった。一方、期間1年超10年以下の同倍率は4.21倍で、 平均・案分利回り格差はともに0.015%だった。

損保ジャパン日本興亜アセットマネジメントの平松伸仁シニアイン ベストメントマネジャーは、「実質的なゼロ金利政策が長期化する見通 しの下では5年までの年限に強い買い需要が見込める」としながらも、 目先の債券相場は「追加緩和後の調整局面入り」との見方を示した。

あす20年債入札

あす24日、20年利付国債(1月発行)の入札が実施される。表面利 率(クーポン)は前回債と横ばいの1.7%か、0.1ポイント高い1.8%と なる見込み。発行額は前回債と同額の1兆2000億円程度。

超長期債は堅調。20年債入札の前日となるため、通常はそれに向け た売りが膨らみやすいが、前日からスワップ金利の低下を背景にした買 いが継続している。20年物の141回債利回りは一時1.5bp低い1.73%に低 下した後、1.735%で推移。30年物の37回債利回りは2bp低い1.95%ま で下げ、昨年12月26日以来の低水準を付けた。

野村証券の松沢中チーフストラテジストは、これまで円安に伴う超 長期スワップ払い(債券売りに相当)の圧力にさらされてきた同ゾーン は、前日の為替市場の円高は追い風となったはずだと指摘。「円安の勢 いが落ちることは超長期債にはプラスに働いてくる」と説明した。

あすの20年債入札について、三菱UFJモルガン・スタンレー証券 の六車治美シニア債券ストラテジストは、生保・損保は今回の株価上昇 局面でも株を売り越してリスク資産の圧縮を継続しており、これは潜在 的な円債へのアロケーション余地の拡大につながるとし、「今回の入札 では1.8%を背にした需要がサポートになる」と指摘した。

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