1月22日の米国マーケットサマリー:円は大幅上昇、日銀緩和に失望

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3318   1.3313
ドル/円             88.72    89.60
ユーロ/円          118.16   119.30


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       13,712.13     +62.43     +.5%
S&P500種           1,492.51      +6.53     +.4%
ナスダック総合指数    3,143.18      +8.47     +.3%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .24%        -.01
米国債10年物     1.83%       -.01
米国債30年物     3.02%       -.01


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,693.20    +6.20     +.37%
原油先物         (ドル/バレル)   96.24      +.68     +.71%

◎NY外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場の円相場は対ドルで8カ月ぶりの大幅高 となった。日本銀行が期限を定めない資産購入計画を2014年1月から開 始すると発表したものの、もっと積極的かつ早期の行動を期待していた 投資家の失望を誘い、円買いが膨らんだ。

日銀は2014年1月から毎月約13兆円相当の資産を無期限で買い入れ ると発表。「物価安定の目標」として2%の物価上昇率を設定した。こ れを背景に円は対ドルで2010年6月以来の低水準近くから上昇した。ド イツ景況感指数が改善したため、対ドルでのユーロは下げ幅を縮小し た。

UBSのシニア通貨ストラテジスト(米コネティカット州スタンフ ォード在勤)、シャハブ・ジャリヌース氏は電話インタビューで、「日 銀は物価上昇率の目標引き上げで新たな領域に入った。問題は目標達成 に向けて導入する実際の政策が、目標通りにインフレ率を押し上げる効 果を表すには弱過ぎるように見えることだ」と指摘した。

ニューヨーク時間午後2時10分現在、円は対ドルで1%高の1ドル =88円72銭。一時は1.4%上昇し、昨年5月17日以来の大幅高となっ た。対ユーロでも1%上昇し、1ユーロ=118円15銭。一時は1.7%高と なった。ユーロはドルに対してほぼ変わらずの1ユーロ=1.3316ドル。

◎米国株式市場

米株式相場は上昇。トラベラーズやフリーポート・マクモラン・カ ッパー・アンド・ゴールドなどの決算が予想を上回ったことが好感され た。主要株価指数は先週、5年ぶり高値を付けていた。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前営業日比6.53ポイント(0.4%)高の1492.51。ダウ工業株30種平 均は62.43ドル(0.5%)上げて13712.13ドル。

アパルーサ・マネジメントのヘッジファンドマネジャー、デービッ ド・テッパー氏はブルームバーグテレビジョンのインタビューで、「米 国では好調さが爆発的に広がりそうな勢いだ」とし、「鍵は株式を今年 ロングにすることだ」と続けた。

S&P500種は先週、2007年12月以来の高値に上昇した。ゼネラ ル・エレクトリック(GE)やゴールドマン・サックス・グループなど の決算で利益が予想を上回ったことが手掛かり。

◎米国債市場

米国債相場は上昇。12月の米中古住宅販売が予想外に減少したこと を受け、不動産市場の回復力に対する不安が高まった。10年債利回りは 先週18日には1週間ぶり高水準付近にあった。

今週発表される12月の景気先行指数が改善を示すとの見方から、10 年債利回りは朝方の取り引きでは上昇していた。中古住宅販売統計が発 表され、利回りは下げに転じた。米財務省は今週、インフレ連動債150 億ドルの入札を予定している。

大和証券キャピタル・マーケッツ・アメリカの債券部門責任者、レ イ・レミー氏(ニューヨーク在勤)は「住宅統計の数字は期待外れだっ た」と語る。「米経済について考え込んだり、心配したりする事が多く なった。国債が堅調なのはこのためだ」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後1時33分現在、10年債利回りは前営業日比1ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)低下の1.83%。一時は4bp上げて1.88%を付け た。同年債(表面利率1.625%、2022年11月償還)価格は3/32上昇し て98 5/32。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反発。日本銀行が緩和策を発表したこと を背景に、金買いが優勢になった。

日本銀行は資産買い入れ等基金の運営について、現行方式での買い 入れが完了した後、2014年初から期限を定めず毎月一定額の金融資産を 買い入れる方式を導入し、当分の間、毎月、長期国債2兆円、国庫短期 証券10兆円を含む13兆円程度の金融資産の買い入れを行うと表明した。

オプションセラーズ・ドット・コム(フロリダ州)の創業者、ジェ ームズ・コーディアー氏は電話インタビューで、「これは確実に金にと って強材料になる」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物2 月限は前営業日比0.4%高の1オンス=1693.20ドルで終了した。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は続伸。4カ月ぶりの高値となった。ド イツの景況感指数が市場予想を上回る伸びを示したことを好感した。ブ ルームバーグの顧客を対象にした調査では、世界の投資家が株式に強気 であることが明らかになった。

ドイツの欧州経済研究センター(ZEW)がまとめた1月の期待指 数は31.5と、前月の6.9から上昇した。ブルームバーグの調査による と、世界の投資家は少なくともこの3年半で最も株式に強気で、向こう 半年の間に株式保有を増やすと回答した人が3分の2近くに上った。

ストラテジック・エナジー・アンド・エコノミック・リサーチ(マ サチューセッツ州ウィンチェスター)のマイケル・リンチ社長は「緩や かで着実な景況感の回復が見られる」と指摘。「ほぼすべての市場に対 して強気な見方が戻ってきている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物2月限は前営業 日比68セント(0.71%)高の1バレル=96.24ドルで終了。終値では昨 年9月17日以来の高値となった。2月限はこの日が最終取引。3月限 は64セント高の96.68ドル。

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