モンテ・パスキ銀のムッサーリ前会長、伊銀行協会会長を辞任

イタリアの銀行モンテ・デイ・パス キ・ディ・シエナの前会長、ジュゼッペ・ムッサーリ氏は、デリバティ ブ(金融派生商品)の利用をめぐり一段と厳しい目が向けられる中、同 国の有力銀行ロビー団体であるイタリア銀行協会(ABI)の会長を辞 任した。

同協会は22日付の書簡で、ムッサーリ氏の即日辞任を発表し た。2006年から昨年4月までモンテ・パスキの会長を務めていた同氏 は、デリバティブ取引で直面している損失の規模についての開示を迫ら れている。

同行の株価は22日のミラノ市場で前日比5.7%安の0.2775ユーロ と、ストックス欧州600指数の銀行株指数で最大の値下がり。モンテ・ パスキの元幹部が野村ホールディングスと3年前に結んだ契約によっ て、2012年の利益は2億2000万ユーロ(約260億円)押し下げられる と、イル・ファット・クオティディアノ紙が報じたのが嫌気された。野 村は発表文で、ムッサーリ氏がこの契約を「徹底的に査定し承認した」 と説明した。

ムッサーリ氏(50)は「私は常に法に従って行動した」と述べた上 で、「協会がダメージを受けないよう辞任を決めた」と表明した。

ブルームバーグ・ニュースは今月、モンテ・パスキが政府に救済を 要請する前の2008年に損失を隠すデリバティブ契約をドイツ銀行との間 で結んでいたと報道。モンテ・パスキは17日、これについて調査すると 表明していた。

原題:Italy’s Top Bank Lobbyist Resigns After Derivatives Disclosures(抜粋)

--取材協力:Edward Evans.

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