ダボス会議の生みの親、今年は政治の「ブラックスワン」の年

世界経済フォーラム(WEF)の創 設者であるクラウス・シュワブ氏は、世界の安全を脅かす政治的「ブラ ックスワン」を指摘する。一方、ユーロ圏への信頼回復に伴い経済リス クは後退しているようだ。

シュワブ氏はWEF年次総会が開かれるスイスのダボスで21日にブ ルームバーグテレビジョンのインタビューに応じ、「世界はまだリスク でいっぱいだ。対処しなければならないのは経済リスクだけではない。 政治的リスクへの対応力を高めることが重要だと思う」と語った。尖閣 諸島をめぐる日本と中国の対立、シリアの内戦、イランの核開発に言及 し、「ブラックスワンはたくさん存在する」と付け加えた。

ブラックスワンとは、1697年にオーストラリアで黒鳥が発見される まで白鳥しかいないと信じられていたことにちなみ、起こる可能性が極 めて低いと考えられているが大きな影響を及ぼす事件を指す。

今月発表されたWEFの調査は、所得格差と政府の財政赤字を今 後10年の世界経済への最大のリスク要因に挙げていた。シュワブ氏は世 界の政治と実業界のリーダーを集めたダボス会議を1971年に創始し た。23日からの今年の会議では北アフリカとシリア、マリの内戦が「熱 い話題」となるだろうとし、ユーロ圏債務危機は昨年ほど重要な焦点に ならないだろうと述べた。

原題:Davos Schwab Says Iran, Syria ‘Black Swans’ as Euro Crisis Fades(抜粋)

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