今日の国内市況(1月22日):株式、債券、為替市場

きょうの国内市場の株式、債券、為替相場 は以下の通り。

●日本株続落、輸出や紙パ下げ-日銀会合後の円安限定、実効性見極め

東京株式相場は続落。日本銀行が2%の物価上昇率の目標導入、無 期限方式での資産買い入れなどを決め一時急伸する場面もあったが、期 待されたほど円安が進まず、今後の実効性を見極めたいとして売り圧力 に押された。輸送用機器やゴム製品など輸出関連の一角、パルプ・紙や 海運、鉄鋼株が安い。

TOPIXの終値は前日比4.01ポイント(0.4%)安の901.15、日 経平均株価は37円81銭(0.4%)安の1万709円93銭。日経平均は午後の 取引で一時、上げ幅が100円を超す場面もあったが、為替動向をにらみ ながら乱高下した。

損保ジャパン日本興亜アセットマネジメントの中尾剛也シニア・イ ンベストメントマネジャーは、日銀会合の結果について「想定の範囲内 に尽きる。市場が期待していた以上のトーンは読み取れない内容だっ た」と指摘した。昨年11月中旬以降、金融緩和強化の期待を背景に円 安・株高が続いてきたが、「キャッチアップの段階は終わり、金融政策 だけで一段の円安・株高を導くのは厳しい局面に入ってきた」と言う。

●債券は続伸、株安・円高で買い優勢-追加緩和受け一時売り買い交錯

債券相場は続伸。日銀金融政策決定会合の結果を受け、売り買いが 交錯する場面も見られたが、株安や為替の円高を背景に買い優勢の展開 となった。新発5年債利回りは同年限で過去最低水準を記録した。

東京先物市場で中心限月の3月物は前日比5銭高の144円46銭で取 引を開始し、一時は144円57銭と日中取引で昨年12月13日以来の水準ま で上昇。その後は売りが増え、一時144円39銭まで下落。さらに、午後 1時前の日銀会合の結果発表後には午前安値を下回る144円22銭まで下 げたが、すぐに144円52銭付近まで切り返し、その後は小幅プラス圏で 推移した。終値は4銭高の144円45銭。

日銀は22日開いた金融政策決定会合で、物価上昇率の目標として消 費者物価指数(CPI)の前年比上昇率2%を明示することを決定し た。資産買い入れ等基金の運営については、現行方式での買い入れが完 了した後、2014年初から期限を定めず毎月一定額の金融資産を買い入れ る方式を導入し、当分の間、毎月、長期国債2兆円程度を含む13兆円程 度の金融資産の買い入れを行う。

●円が上昇、対ドルで一時88円台後半-日銀会合通過で材料出尽くし感

東京外国為替市場では円が上昇。午後の取引では対ドルで1ドル =90円台前半に水準を切り下げた後、88円台後半まで急速に値を戻す場 面が見られた。日本銀行がこの日開いた金融政策決定会合で、2%の物 価上昇率目標を設定するなど、政府と協力してデフレ脱却に向けた緩和 策を継続する姿勢を示したことで一時円売りが強まったが、その後は材 料出尽くし感から円が買い戻された。

ドル・円相場は午前に89円台前半に円が水準を切り上げていたが、 日銀の政策発表後は一時90円13銭まで円安が進行。その後は円が急速に 値を戻し、88円90銭まで円高に振れる場面も見られた。午後3時45分現 在は89円22銭付近で取引されている。

みずほ総合研究所の武内浩二シニアエコノミストは、日銀会合の結 果について、物価目標の導入と、現行の枠組みでの基金増額ということ は想定の範囲内だったが、期限を定めず、長期にわたって緩和を続けて いく姿勢が示された点が「ややプラス」となり、いったん円安に振れた と指摘。ただ、「日銀のバランスシートが2015年以降も右肩上がりで増 えていくということではない」と分析し、市場の想定を大きく上回って 緩和の方向に踏み出したというわけではないと言い、日銀会合の通過で 目先は材料が出尽くしとなり、市場は利益確定に伴う円買い戻しの動き

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