ユーログループ新議長にダイセルブルーム氏、財政均衡を伝道

オランダのダイセルブルーム財務相 は21日、スペインの反対を抑えてユーロ圏財務相会合(ユーログルー プ)の新議長に選出され、欧州危機対応の要職を担うことになった。救 済や財政緊縮策、銀行システム改革をめぐって欧州南北間で論争が生じ る可能性が示されている。

ダイセルブルーム新議長の2年半の任期は21日夜に始まった。財政 均衡が健全な経済を実現する最善策だとする信条を伝道してきた。ユー ロ圏17カ国で同氏の選出に反対したのは、財政赤字に苦しみ欧州の支援 プログラムの申請を検討するスペイン1カ国だけだった。

ユンケル議長の後任として選出されたダイセルブルーム氏は21日遅 くにブリュッセルで記者団に対し、財政再建を「手放さず継続すべき だ」と述べ、「各国の持続可能な財政と財政均衡化に向けた取り組みは 結束を維持することに矛盾しない」と強調した。

ユーロ圏では昨年、恒久的な救済基金である欧州安定化メカニズム (ESM)の責任者にドイツ人が起用され、欧州中央銀行(ECB)の 空席ポストにルクセンブルク出身者が就いた。今回のオランダのダイセ ルブルーム氏の選出で、欧州の勢力バランスは財政規律を維持する北部 に傾く。

オランダは包括支援策を求める国に対して厳しい条件を課すドイツ やフィンランドと連携し、銀行システムを修復するコストの負担に後ろ 向きの姿勢を取ってきた。蘭財務相就任から約2カ月でユーログループ 新議長に就任するダイセルブルーム氏は今後、将来の銀行支援メカニズ ムの在り方をめぐる議論で指揮を執ることになる。

ダイセルブルーム新議長は債務危機を食い止めユーロ圏経済を回復 させるための「集団行動」を約束し、同氏選出に唯一反対したスペイン のデギンドス経済・競争力相から「プロとして前向きに」協力する約束 を取り付けたことを明らかにした。

新議長は「AAA格付けとそれ以外の諸国、あるいは北部と南部で 厳しく線引きした地域としてユーロ圏を扱うなら、われわれに前進はあ り得ない」と述べ、「それは間違いなく私のアプローチではない」と言 明した。

原題:Dijsselbloem Preaches Balanced Budgets, Irks Spain as Euro Chief(抜粋)

--取材協力:Rainer Buergin、Rebecca Christie、Mark Deen、Fred Pals、Jonathan Stearns、Corina Ruhe.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE