競走馬の担保容認の意見も飛び出したバーゼル流動性基準

「バーゼル3」の銀行流動性規制を めぐって基準緩和と順守期限の延期が決まったが、国際監督当局者が昨 年12月に行った議論の中で、危機の際に中央銀行の低利資金にアクセス するために銀行が差し入れる担保として、競走馬を認めてはどうかとい う発言があったことが分かった。

これは半ば冗談で出された意見ではあるが、資金調達ショックから 身を守るために銀行に保有を義務付ける資産の種類のハードルをいかに 低く設定するかという問題で、監督当局者間の意見が紛糾していたこと を浮き彫りにする。事情に詳しい政府当局者1人が協議の秘密を理由に 匿名を条件に明らかにした。

12月の会合では、国際流動性基準である「流動性カバレッジ比率 (LCR)」に関する最終的な合意は得られず、今年1月6日にあらた めて開かれた会合で、LCR基準を順守するための猶予を銀行に与え、 基準を満たすために利用できる証券の種類を拡大することで合意が成立 した。

英政府がイングランド銀行(英中央銀行)内に設置した金融行政委 員会(FPC)のメンバーであるロバート・ジェンキンス氏は17日にロ ンドンで開かれた金融規制に関する会議で、「新たな規制は機能するだ ろうか。機能しないというのが私の個人的な見解であり、学者の間でも 同様の意見が増えている。これは長いゲームであり、まだ終わっていな い」と述べた。

一方、モルガン・スタンレーのアナリスト、ヒュー・ファンステー ニス氏は調査リポートで、「銀行の資金調達問題が持つソブリンリスク の伝達メカニズムと貸し出しのブレーキとなる側面が一貫して過小評価 されてきた」と指摘し、「今回の再調整は歓迎される」との見方を示し ている。

原題:Racehorses in Running as Regulators Debate Loose Liquidity Rules(抜粋)

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