【個別銘柄】製紙や海運株安い、オリンパス上昇、オリジン電は急落

きょうの日本株市場で、株価変動材 料のあった銘柄の終値は以下の通り。

輸出関連:ホンダ(7267)が前日比2.3%安の3340円、キヤノン (7751)が1.7%安、パナソニック(6752)が2.1%安など軟調。日本銀 行の金融政策決定会合結果を受け、無期限方式での資産買い入れが年内 は開始されないことが材料視されて円が午後に買い戻された。円安期待 の後退から次第に売りが増加した。

パルプ・紙株:日本製紙グループ本社(3893)が2.2%安の1215 円、王子ホールディングス(3861)が1.7%安など。パルプ・紙指数は 東証1部業種別下落率の1位。メリルリンチ日本証券では、昨年12月の 紙と板紙の国内出荷は前年同月比ほぼ横ばいと内需低迷が継続している ことに加え、現在の低価格水準、円安によるコスト増など今後の収益の 影響を考慮すると、製紙各社の株価上昇余地は限定的だと指摘した。

非鉄金属株:東邦亜鉛(5707)が3.9%安の374円、三井金属 (5706)が1.8%安など。クレディ・スイス証券では、鉄鋼などに比べ た見劣りや電力値上げ懸念などから、非鉄セクターの投資評価を「マー ケットウエート」へ引き下げた。個別銘柄についても、現状株価は円安 や非鉄市況上昇による収益改善期待をほぼ織り込んだ水準として東邦鉛 や、リチウムイオン電池材料の販売不振が続いているとして業績予想を 下方修正した三井金などを格下げした。

海運株:川崎汽船(9107)が2.4%安の165円、商船三井(9104)が 1%安、日本郵船(9101)が1.8%安など。海運業指数は東証1部業種 別下落率3位。メリルリンチ日本証券では、円安や景気回復期待で株価 は上昇したが、中期的にファンダメンタルズが改善するとは考えにくい と分析。夏場の船舶供給局面での運賃下落や株価低迷を懸念するとし て、大手3社の投資判断は「アンダーパフォーム」を継続した。

オリンパス(7733):6.6%高の1985円。内部管理体制確認書を東 京証券取引所に提出、今後東証の審査で内部管理体制などに問題がある と認められない場合は特設注意市場銘柄指定が解除される、と21日に発 表した。UBS証券では、再出発に向けたもう一つの節目を迎えたと評 価し、目標株価3000円、新規「買い」でカバーを開始。低収益事業の売 却や円安、構造改革効果などにより、株主資本利益率(ROE)は大幅 に改善すると予想した。

津田駒工業(6217):26%高の189円で、東証1部値上がり率1 位。2013年11月期純損益は5億5000万円の黒字(12年11月期は17億5200 万円の赤字)に浮上する見通し。繊維機械では新興国市場での設備投資 活発化が第3四半期以降に見込まれるほか、工作機械も堅調な米国向け を中心に同四半期以降に改善へ向かうと予想。業績改善を評価した買い が優勢となった。

オリジン電気(6513):7.4%安の389円。みずほ証券は投資判断を 従来の「買い」から「中立」へ引き下げた。13年3月期の大幅増益は株 価に織り込まれたとした上で、新たなバリュエーション基準年度とす る14年3月期はディスプレーパネル貼り合わせ装置(MDB)の新型高 機能携帯電話(スマートフォン)への採用は端境期となる可能性が高い として、減収減益を予想した。

昭和電工(4004):3.5%安の137円。シティグループ証券では、投 資判断を「買い」から「中立」へ引き下げた。ハードディスクドライブ (HDD)関連企業への聞き取りの結果、HDD需要がもう一段厳しく なっているもようであること、石油化学や化学品、アルミニウムなどの 収益低迷が続くとみられることなどから、割安感が乏しくなっていると した。

キリンホールディングス(2503):3.2%高の1081円。シンガポー ルのオーバーシーズ・ユニオン・エンタープライズ(OUE)主導の企 業連合は21日、同国の不動産・飲料大手フレイザー・アンド・ニーブ (F&N)をめぐる買収合戦で提示額を引き上げない方針を明らかにし た。野村証券では、TOB撤退報道はサプライズだとし、OUEが TOBに成功すれば、キリンがF&Nの飲料事業を買収予定だっただけ に、財務体質悪化を回避できてキリンに短期的にポジティブだと評価し た。

太陽光発電関連:サニックス(4651)が12%安の344円、高島 (8007)が5.8%安、エヌ・ピー・シー(6255)が10%安など。茂木敏 充・経済産業相は21日午後に都内の日本記者クラブで会見し、再生可能 エネルギーを固定価格で買い取る制度で、13年度に太陽光発電の買取価 格を今年度に比べ引き下げる検討を行う考えを明らかにした。

日本ペイント(4612):10%高の890円。シンガポール塗料大手ウ ットラムグループの子会社ニプシーが株式公開買い付け(TOB)で日 本ペ株8000万株(議決権の30.33%)取得を目指すと発表。買い付け対 価は現時点で1株900円を想定しており、同価格にさや寄せする動きと なった。関西ペイント(4613)が6.3%高、トウペ(4614)8.7%高、大 日本塗料(4611)が2.7%高など、塗料株は連想買いから高くなった。

ファーストリテイリング(9983):1.4%高の2万2900円。同社が 香港で年内に上場することを目指している、と香港信報が関係者の話と して報じた。関係者の氏名は示していない。Fリテイリ広報担当の古川 啓滋氏は同報道についてコメントを控えた。

グリー(3632):3.1%安の1408円。シティグループ証券では、国 内プラットホームのボトムアウトは確認されたが、大幅なモメンタムの 改善まではみられていないもようだと指摘。会社側の今6月期営業利益 計画740億-840億円の達成は難しくなったとし、同証による予想を従来 の770億円から659億円へ減額修正。目標株価も引き下げた。

enish(3667):8.4%高の2255円。12年12月期営業利益はそ の前の期に比べて25%増の6億6000万円と、従来予想5億9000万円を上 回ったもよう、と21日発表。第3四半期に投入した「ドラゴンタクティ クス」が当初想定を大きく上回る見通しとなったことなどが要因。同期 配当予想は26円から28円へ引き上げた。

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