日銀正副総裁人事、政府は2月に一括提示を-自民・脇参院国対委員長

自民党の脇雅史参院国会対策委員長 は、政府は3月から4月にかけて任期満了となる日本銀行の正副総裁の 後任人事案を事前に野党の意見も聞いた上で2月中に一括提示すべきだ との考えを示した。21日のブルームバーグ・ニュースとのインタビュー で語った。

脇氏は次の日銀総裁について「安倍晋三首相にとって政策遂行の重 要なキーパーソンになる可能性があり、国会でもめることは好ましくな い」と指摘。国会への提示時期は2人の副総裁人事と併せて「一括で提 案すべきだろうと私は思う。国会が始まって2月中に提案できれば十分 な余裕をもってできる」と述べた。

参院で与党が過半数割れしている状況を踏まえ、「参院側で了解を 得られるかということは当然、配慮せねばならない」とも語り、民主党 やみんなの党など主要な野党の感触も探った上で提示する必要があると の考えも強調した。

日本銀行の白川方明総裁は4月8日、山口広秀、西村清彦両副総裁 は3月19日で任期満了となる。正副総裁の人事は衆参両院での承認が必 要な国会同意人事案件。自民、公明両党は、参院で過半数に満たない 「ねじれ国会」では、一部野党の賛同を得る必要がある。脇氏は参院自 民党の国会対策の責任者だ。

日銀出身者

安倍首相は13日のNHKの番組で、次期総裁の条件について「基本 的には大胆な金融政策を実行できる人、われわれの主張に合う人という ことで考えてほしい」と指摘している。自民党は12月の衆院選で2%の 物価目標を唱えて勝利した。

次期総裁候補としては、日銀による外債購入を提唱した岩田一政元 日銀副総裁や自民党政権で経済財政担当相などを務めた竹中平蔵慶応大 学教授のほか、武藤敏郎元財務事務次官、黒田東彦アジア開発銀行 (ADB)総裁(元財務官)らの名前がエコノミストや政界関係者の間 で取り沙汰されている。

脇氏は、次期総裁にふさわしい人物について「本当は安倍首相の言 っている大胆な金融政策に同意できる人物であることの方が好ましい。 少なくとも批判的な人にするというのは考えられない」と語った。日銀 出身者の正副総裁への起用については「日銀をハンドリングしていくの だから、日銀のことを知っている人がいること自体は私は悪いことでは ないと思う」とあらかじめ排除すべきではないとの考えを示した。

また、「金融政策の違いがあって認められないというのはあってい いが、どこの出身者であるとかそれは本来の拒否理由にならない。人格 とか見識とかそういう部分から判断するのが当たり前の話だ」とも語っ た。

みんなの党

みんなの党の渡辺喜美代表は16日のインタビューで、日本銀行の正 副総裁の後任は日銀出身者以外から選ぶべきだとの考えを表明。総裁候 補の1人として竹中平蔵慶応大教授の名前を挙げた。渡辺氏は19日、安 倍首相と会談。共同通信によると、首相は渡辺氏に日銀総裁人事での協 力を要請した。

一方、民主党は2008年の正副総裁の国会同意人事で、当時の福田康 夫政権が提示した財務省、旧大蔵省出身の正副総裁候補にいずれも反対 した経緯がある。

参院は総定数242人のうち6人が空席になっているため、過半数 は118人。自民、公明の連立与党の勢力は102人で野党や無所属などか ら16人以上の賛成が必要になる。民主党の会派は87人、みんなの党は11 人。日銀人事案の国会同意は両党の動向が大きなカギを握ることにな る。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE