債券先物は下落後に上昇転換、緩和内容見極め-5年債利回り過去最低

債券先物相場は下落後に上昇に転じ ている。日本銀行がきょうの金融政策決定会合で決めた緩和内容を見極 める中で売り買いが交錯している。新発5年債利回りは同年限で過去最 低水準を記録した。

東京先物市場で中心限月の3月物は、午後1時前の日銀会合結果発 表後に次第に売りが増え、一時は前日比19銭安の144円22銭まで下落し た。直後から水準を切り上げ、144円52銭付近まで上昇。その後も小幅 なプラス圏で推移している。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の327回債利回 りは、結果発表後に同1.5ベーシスポイント(bp)高い0.75%と、3日ぶ りの水準に上昇。その後は0.73%に低下している。5年物の107回債利 回りは一時1bp低い0.14%に低下。新発5年債利回りとしては、2000年 の同債発行開始後で最低となった。その後は0.145%で推移している。

日銀は22日開いた金融政策決定会合で、物価上昇率の目標として消 費者物価指数(CPI)の前年比上昇率2%を明示することを決定し た。資産買い入れ等基金の運営については、現行方式での買い入れが完 了した後、2014年初から期限を定めず毎月一定額の金融資産を買い入れ る方式を導入し、当分の間、毎月、長期国債2兆円程度を含む13兆円程 度の金融資産の買い入れを行う。

パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長は、付 利(超過準備分に付く金利)の引き下げや国債買い入れ年限長期化とい った債券市場で期待されていた内容が入っていなかったことが若干失望 感につながっていると指摘。しかし、「時間軸効果を考慮すると、これ で緩和が終わりではなく、相場が下げたところでは買いの好機。2月以 降も付利下げや年限の長期化という議論は出てくるとのではないか』 と」話した。

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