東鉄:鋼材価格を全品種で値上げ、昨年9月以来-株価は一時9%上昇

電炉最大手の東京製鉄は21日、鋼材 の2月契約について、全品種で値上げすると発表した。値上げは昨年9 月以来。海外市況が上昇基調にあるほか、為替の円高修正などで国内需 要の回復が期待できると判断し、一律3000円引き上げる。発表を受けて 東鉄の株価は一時、前営業日比37円(8.7%)高の462円まで上昇した。

今村清志取締役は、全品種の価格を引き上げた理由について、「海 外の鉄鋼各社がドル建てオファー価格を引き上げ、海外市況は上昇基調 となっている」と指摘。「為替レートの円高修正により輸出価格が大幅 に改善されてきており、国内市況の割安感が際立ってきている」と説明 した。

鋼材価格は建材でH形鋼を1トン当たり7万1000円、異形棒鋼を5 万7000円。鋼板は熱延薄鋼板(ホットコイル)が6万円、厚板が6 万5000円。

国内の鋼材需要については、今村氏は「自民党政権への交代を機に 株高、円高修正へと経済環境が大きく変わり、大型補正予算や大規模公 共事業の執行などで盛り上がりが期待できる」と述べた。

SMBC日興証券の原田一裕シニアアナリストは「値上げしたこと はポジティブ。ただ、原料の鉄スクラップが過去1カ月程度で1トン当 たり5000円程度上昇しているので、製品価格に完全に転嫁しているわけ ではない」と述べた。

株価は午後1時16分現在、31円(7.3%)高の456円で推移してい る。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE