GSユアサへ立入検査、国交省と米FAA-B787バッテリー問題

ボーイング787型機の不具合問題 で、国土交通省は21日、米連邦航空局(FAA)とともにバッテリーメ ーカー、GSユアサへの立入検査に入った。同社広報室の西島務氏がブ ルームバーグ・ニュースの電話取材で明らかにした。

国交省航空事業安全室の高野滋室長は同日午前、記者団に対し、立 入検査は京都に本社のある会社とその工場が対象と述べた。バッテリー の設計、製造などの作業が妥当だったかを調べるのが目的で、具体的な 調査内容はFAAと相談すると説明した。検査は21日だけでは終わらな い見通しとしている。

全日本空輸便で16日に不具合が発生し高松空港へ緊急着陸したB7 87型機では、メインバッテリーの内部が損傷していたことを確認して いる。同型機のリチウムイオン電池は、GSユアサ製。同社は国交省の 要請を受け、17日に高松空港へエンジニアを派遣した。西島氏は21日、 「国交省と米FAAの調査に全面的に協力する」と述べた。

また高野氏は、高松空港での現地調査は18日に終えたとし、FAA と電話会議を随時実施して情報を共有し、今後の対策をどうするのか継 続的に話し合っていることを明らかにした。さらに、運輸安全委員会と 米国家運輸安全委員会(NTSB)で合同会議を開いたと話した。

FAAが米航空会社に運航停止を命令したことを受け、国交省は17 日、日本航空と全日空にB787型機の運航停止を命じる緊急耐空性改 善通報を出した。全日空と日航は不具合が発生した16日からB787型 機の運航をすべて中止している。

一方、日航のB787型機で燃料漏れが発生した問題に関しては、 弁の開閉駆動装置(アクチュエーター)に不具合があることが分かっ た。実際は開いているのに、コックピットでは閉まっているという表示 だった。取り外した部品は英メーカーに送り、調べることになってい る。高野氏は、英バルブメーカーに22日から職員を派遣し、問題部品の 調査に立ち会うと語った。

国交省の発表資料によると、日航の同型機をめぐっては、9日(現 地時間8日)の米ボストンに続き、13日にも成田空港で整備作業中に燃 料漏れが発生した。

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