ユーロ圏が今年初の財務相会合-ESM銀行直接支援で衝突も

ユーロ圏の財務相は21日、今年最初 の会合をブリュッセルで開く。債務危機対策として約束した政策実現へ の長い行程がスタートするが、ファイアウオール(防火壁)資金をどの ような形で銀行に直接注入するかという問題にまず取り組むことにな る。

スペインとキプロス、ギリシャの評価が中心になる21日の会合で は、ユーロ圏の恒久的救済基金である欧州安定化メカニズム(ESM) が政府を経由せずに銀行に直接支援を提供できるケースとその方法をめ ぐって各国の意見が衝突する可能性が高い。

3年にわたって続く欧州市場の緊急事態が最悪期を脱したと当局者 らが宣言する中で、政府を経由して既に行われた銀行救済をESMが引 き継ぐべきかどうかや、いわゆるレガシー(負の資産)をどうするかと いう問題が財務相会合の議題になる。

ブリュッセルを拠点とするシンクタンク、ブリューゲルのシニアエ コノミスト、ニコラス・ベロン氏は「どのようなシグナルを送るかとい う問題だ。責任のある誰かが無制限という言葉に言及し、ついにはどの 程度大きな数字が必要かということが問題でなくなる場合のみ、市場に 実際に影響を与えることが可能だ」と指摘する。

ベロン氏によれば、ESMは市場へのアクセスを失った政府への融 資という主要な任務を果たす必要があるため、銀行への直接支援に利用 可能な資金額は1000億ユーロ(約12兆円)を下回る可能性がある。ま た、ESMが高い信用格付けを維持するには、銀行支援のために追加資 金の確保が求められることになりそうだ。

原題:Euro Ministers Set to Clash Over Terms of Channeling Bank Aid(抜粋)

--取材協力:Jonathan Stearns.

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