日本株反落、金融や輸出関連売り-上昇速さ警戒、円安一服も

東京株式相場は3営業日ぶりに反 落。直近の上昇ピッチの速さが警戒され、急騰ぶりが目立っていた保険 や銀行、証券など金融株が売られ、機械や自動車、ゴム製品といった輸 出関連株も下げた。輸出関連は、為替市場で円安進行が一服したことも マイナス材料となった。

TOPIXの終値は前週末比6.28ポイント(0.7%)安の905.16、 日経平均株価は165円56銭(1.5%)安の1万747円74銭。

みずほ投信投資顧問の岡本佳久執行役員は、日本銀行の金融政策決 定会合の結果判明をあすに控え、「いったん利益確定の動きが広がっ た。追加金融緩和の観測からこれまで売られ続けてきた円が買い戻さ れ、上昇基調の株は売られる動きになった」と言う。

東証1部33業種では保険、倉庫・運輸関連、食料品、銀行、ゴム製 品、証券・商品先物取引、機械、輸送用機器、その他製品など29業種が 下落。野田佳彦前首相が衆院解散宣言を行った昨年11月14日を起点に、 前週末までの33業種の上昇率ランキングを見ると、証券・商品先物 の58%を筆頭に、保険、輸送用機器、機械、銀行も上位に入っていたた め、重要イベントを前にきょうは好パフォーマンス業種への売り圧力が 強まった格好だ。日経平均は前週末、300円以上上げていた。

21日の東京外国為替市場では円安進行が一服し、円は対ドルで89 円43銭、対ユーロでは119円8銭まで円高方向に振れた。輸出関連株に とっては、為替差益による業績押し上げ期待の後退につながる。

この日はTOPIX、日経平均とも小幅に続伸して始まった後、先 物主導ですぐにマイナス転換し、日経平均はきょうの安値引けとなっ た。野村証券の佐藤雅彦エクイティ・マーケットアナリストは、きょう から日銀の金融政策決定会合が始まり、「様子見ムードになりやすい」 と指摘。テクニカル面からはいつ調整してもおかしくない状況にある 中、「先物に売り仕掛けが入った。先物主導による株価の下落に連れ て、為替が円高方向への動きとなったことも嫌気された」と見ていた。

小型、新興市場が堅調さ見せる

こうした中、東証規模別指数では0.9%安と下げた大型株指数に比 べ、小型株指数は0.8%高と底堅い動きを見せた。国内新興市場では東 証マザーズ指数が4.3%高と連騰し、節目の500ポイントを2011年3月9 日以来、約1年10カ月ぶりに上回って終了。時価総額上位銘柄が軟調な 動きとなる中で、投資資金は小型、新興市場銘柄へと流れた。

東証1部の売買代金上位では三菱UFJフィナンシャル・グルー プ、マツダ、みずほフィナンシャルグループ、ファナック、野村ホール ディングス、東芝、シャープ、ソフトバンク、ファーストリテイリング が安い。ファナックには、シティグループ証券が投資判断を引き下げる 材料があった。

半面、業種別指数では石油・石炭製品、鉱業、空運、小売の4業種 が上昇。個別ではソニー、アイフル、パナソニック、オリエントコーポ レーション、ミヨシ油脂、井筒屋が高い。

東証1部の売買高は概算で33億149万株、売買代金は1兆7949億 円。騰落銘柄数は下落690、上昇877。みずほ投信の岡本氏は、上昇銘柄 数の方が多いほか、小型株指数やマザーズ指数が上げたところを見て、 「大型株から小型株に資金が循環した格好で、投資家の買い意欲は衰え ていない。一喜一憂する必要はない」としていた。

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