米国株:上昇、ダウ平均5年ぶり高値-債務協議の進展に期待

米株式相場は上昇。ダウ工業株30種 平均は5年ぶり高値を付けた。下院共和党が来週、政府の借り入れ権限 を3カ月間延長する案を採決する計画が明らかになり、買いを誘った。 決算にも注目が集まった。

業績が予想を上回ったモルガン・スタンレーとゼネラル・エレクト リック(GE)は上昇。一方、2四半期連続の減収を記録したインテル は大幅安。利益が予想を下回ったキャピタル・ワン・ファイナンシャル も売られた。

S&P500種株価指数は前日比0.3%高い1485.98で終了。ダウ工業 株30種平均は53.68ドル(0.4%)上昇し13649.70ドルで終えた。21日は 祝日で休場となる。米証券取引所全体の出来高は約66億ドルと、3カ月 平均を6.9%上回った。

キャンター共和党下院院内総務(バージニア州)の声明が伝わる と、株式相場はこの日の安値圏から反発した。同院内総務は政府借り入 れ権限の3カ月間延長が終了するまでに下院か上院が予算案を通過させ ない限り、議員の給与は支払われないと訴えた。財務省は2月中旬から 3月初めにかけて、債務が上限の16兆4000億ドルを突破すると警告して いる。1月のトムソン・ロイター/ミシガン大学消費者マインド指数 (速報値)が予想外に低下したため、株価は軟調な場面もあった。

S&P500種のセクター別(全10種)では工業株を中心に9指数が 上げた。シカゴオプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数 (VIX)は8.2%低下の12.46と、2007年4月以来の低水準。

最高値に接近

S&P500種は2007年10月に付けた最高値1565.15を5.1%下回る水 準にある。ダウ平均は最高値14164.53ドルを約4%下回っている。ブル ームバーグのまとめによると、S&P500種構成企業で決算を発表し た67社のうち、72%が予想を上回った。第4四半期のS&P500種構成 銘柄の増益率は3.8%と予想されている。

キーコープのプライベートバンキング部門のチーフ投資ストラテス ト、ブルース・マケイン氏は「議会に検討させ、期限前に解決策を迫る ようなことは何であれ安心感を誘う」と指摘した上で、「重大な債務問 題が残っており、経済はなお低迷し、企業決算は低調な予想を上回って いるにすぎないことを忘れてはならない」と話した。

モルガン・スタンレーは7.9%高。ジェームズ・ゴーマン最高経営 責任者(CEO)のリターン向上計画に取り組んでいる。

インテル急落

一方、インテルは6.3%下落。同社製MPU(超小型演算処理装 置)は世界のPCの8割以上に搭載されている。JPモルガン・チェー スのアナリストによると、今年のPC市場は2年連続の販売減少が見込 まれており、インテルにとって厳しい環境。インテルはスマートフォン (多機能携帯電話)やタブレット端末向けで米クアルコムからビジネス 奪取を狙っているものの、モバイル・チップ分野でまだ地歩を得ていな い。

原題:Dow Average Rises to 5-Year High Amid Debt-Ceiling Negotiations(抜粋)

--取材協力:Sofia Horta e Costa.

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