1月18日の米国マーケットサマリー:ダウ平均5年ぶりの高値

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3317   1.3376
ドル/円             90.08    89.88
ユーロ/円          119.96   120.21


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       13,649.70     +53.68     +.4%
S&P500種           1,485.97      +5.03     +.3%
ナスダック総合指数    3,134.71      -1.30     .0%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .25%        -.01
米国債10年物     1.84%       -.04
米国債30年物     3.03%       -.05


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,687.00    -3.80     -.22%
原油先物         (ドル/バレル)   95.52      +.03     +.03%

◎NY外国為替市場

18日のニューヨーク外国為替市場ではユーロが対ドルで下落。欧州 中央銀行(ECB)の長期資金供給オペで銀行に貸し出した資金の早期 返済についてECBの統一見解はないと、当局者が述べたことから、短 期金利の上昇観測が後退した。

ECBのクーレ理事は、長期リファイナンスオペ(LTRO)で銀 行に供給した資金を繰り上げて返済しても、翌日物の銀行間金利に与え る影響は大きくないとの見解を示した。銀行は今月末からLTROで調 達した期間3年の資金を返済できるようになる。この日の円とドルは主 要通貨の大半に対して上昇。一方、英小売売上高が予想外に減少したこ とを手がかりにポンドが下落した。

ウェスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズの市場アナリ スト、ラビ・バラドワジ氏(ワシントン在勤)は「先週以降、ユーロは ドルに対して大きく上げていた」と述べ、「幅広い分野の投資家が値固 めの機会をうかがっていた。ユーロ圏無担保翌日物平均金利 (EONIA)や最近の英国発のニュースのいくつかは確実にユーロか らの撤退を促すに十分な材料となった」と続けた。

ニューヨーク時間午後2時50分現在、ユーロは対ドルで0.4%下げ て1ユーロ=1.3327ドル。14日には1.3404ドルと、昨年2月29日以来の 高値をつけていた。週間ベースでは0.1%安。ユーロは対円では0.2%下 げて1ユーロ=119円96銭。一時は2011年5月以来の高値となる120円71 銭をつけた。

円は対ドルで0.1%安の1ドル=90円01銭。円は週間ベースで は0.9%安。対ドルでは10週連続安と、1989年以来で最長となった。

◎米国株式市場

米株式相場は上昇。ダウ工業株30種平均は5年ぶり高値を付けた。 下院共和党が来週、政府の借り入れ権限を3カ月間延長する案を採決す る計画が明らかになり、買いを誘った。決算にも注目が集まった。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前日比0.3%高い1485.98で終了。ダウ工業株30種平均は53.68ドル (0.4%)上昇し13649.70ドルで終えた。

キャンター共和党下院院内総務(バージニア州)の声明が伝わる と、株式相場はこの日の安値圏から反発した。同院内総務は政府借り入 れ権限の3カ月間延長が終了するまでに下院か上院が予算案を通過させ ない限り、議員の給与は支払われないと訴えた。財務省は2月中旬から 3月初めにかけて、債務が上限の16兆4000億ドルを突破すると警告して いる。1月のトムソン・ロイター/ミシガン大学消費者マインド指数 (速報値)が予想外に低下したため、株価は軟調な場面もあった。

◎米国債市場

米国債相場は反発。債務上限引き上げに関して議会が合意に達する のは困難との見方から、安全とされる米国債買いが再び活発になった。

米下院が政府の借り入れ権限を3カ月間延長する案を来週採決する と伝わると、10年債は一時伸び悩んだものの、ベイナー下院議長(共和 党)が長期的な債務合意は歳出削減案の可決が前提になると発言したこ とを受け、10年債は再び買い優勢となった。ニューヨーク連銀はこの 日、2036年2月-42年11月に償還を迎える国債15億6500万ドル相当を購 入した。

BTIGの主任グローバルストラテジスト、ダン・グリーンハウス 氏(ニューヨーク在勤)は「債務上限の問題を見極めてからでないと、 市場は動きづらい」と指摘。「利回り1.8-1.85%の水準では、年初か らほとんど変わっていないも同然だ」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後2時11分現在、10年債利回りは前日比4ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)低下の1.84%。一時は1.89%と、11日以来の高水準と なった。同年債(表面利率1.625%、2022年11月償還)価格は3/8上げ て98 3/32。

21日はキング牧師生誕記念の祝日で米国債市場は休場となる。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は小幅反落。一方、米造幣局が2013年のア メリカンイーグル銀貨を完売したと発表したことなどを手掛かりに、銀 先物相場は1カ月ぶりの高値をつけた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物2 月限は前日比0.2%安の1オンス=1687ドルで終了。週間では1.6%上昇 した。銀先物3月限は0.4%高の31.932ドル。一時は32.14ドルと、昨 年12月18日以来の高値となった。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は大幅続伸。4カ月ぶり高値となった。 米国の住宅着工件数や失業保険申請件数が予想より好調だったことか ら、景気に対する楽観が強まった。

米商務省が発表した昨年12月の住宅着工件数は2008年6月以来の高 水準。労働省が発表した12日終了週の新規失業保険申請件数は08年1月 以来の低水準となった。国際テロ組織アルカイダ系の武装勢力が人質を 取っているアルジェリア南部のガス関連施設を同国治安部隊が攻撃した と伝わると、原油は上げ足を速めた。

トラディション・エナジー(コネティカット州スタンフォード)の アナリスト兼ブローカー、ジーン・マクギリアン氏は「きょう市場が動 いた主な理由は経済情勢の改善だ」と指摘。「アルジェリアのニュース も原油をさらに押し上げた可能性がある。エネルギー関連施設が攻撃さ れる可能性への不安が高まっているからだ」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物2月限は前日 比1.25ドル(1.33%)高の1バレル=95.49ドルで終了。終値では昨年 9月17日以来の高値となった。

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