米国債:反発、債務上限問題を懸念-安全需要が再び高まる

米国債相場は反発。債務上限引き上 げに関して議会が合意に達するのは困難との見方から、安全とされる米 国債買いが再び活発になった。

米下院が政府の借り入れ権限を3カ月間延長する案を来週採決する と伝わると、10年債は一時伸び悩んだものの、ベイナー下院議長(共和 党)が長期的な債務合意は歳出削減案の可決が前提になると発言したこ とを受け、10年債は再び買い優勢となった。ニューヨーク連銀はこの 日、2036年2月-42年11月に償還を迎える国債15億6500万ドル相当を購 入した。

BTIGの主任グローバルストラテジスト、ダン・グリーンハウス 氏(ニューヨーク在勤)は「債務上限の問題を見極めてからでないと、 市場は動きづらい」と指摘。「利回り1.8-1.85%の水準では、年初か らほとんど変わっていないも同然だ」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは前日比4ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)低下の1.84%。一時は1.89%と、11日以来の高水準となっ た。同年債(表面利率1.625%、2022年11月償還)価格は11/32上げて98 2/32。

21日はキング牧師生誕記念の祝日で米国債市場は休場となる。

「一連の暫定措置」

米下院共和党は来週、政府の借り入れ権限を3カ月間延長する案を 採決する。民主党が過半数を占める上院に対し、予算案の受け入れを迫 りたい考えだ。

米連邦債務は昨年12月末に現行の法定上限である16兆4000億ドルに 達した。財務省は異例の対策で政府支出のやりくりを行っている。超党 派の政策を促進するシンクタンクBPCによると、早ければ2月15日に それを使い果たす。

CRTキャピタル・グループの米国債戦略責任者、デービッド・エ ーダー氏は、「議会はとことんまで戦いたいようだ」と指摘。「一連の 暫定措置が続く可能性がある。10年債利回りは当面1.8-1.9%のレンジ にとどまるだろう」と述べた。

消費者マインドも低下

1月のトムソン・ロイター/ミシガン大学消費者マインド指数(速 報値)は71.3と、前月の72.9から低下し、2011年12月以来の低水準とな った。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値 は75だった。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチによると、米国債 のリターンは17日までの1カ月間でマイナス0.4%。世界国債指数はマ イナス0.1%だった。

ニューヨーク連銀によるこの日の国債購入は月額850億ドルの債券 買い入れプログラムの一環。米連邦公開市場委員会(FOMC) は29、30両日に次回会合を開催し、同買い入れプログラムの継続の是非 について協議する。

原題:Treasuries Advance as Debt-Ceiling Concern Revives Safety Demand(抜粋)

--取材協力:Neal Armstrong.

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