ギリシャのリスク高い、一段の資金と債務減免が必要-IMF

国際通貨基金(IMF)はギリシ ャの経済改革プログラムへのリスクは高いままだとし、同国向けに欧州 諸国からの一段の資金提供と債務減免が必要になると指摘した。

18日公表されたギリシャ報告でIMFスタッフは「プログラムは正 しい方向に進んでいるが、大きな課題を抱えたままだ」とし、「プログ ラムの成功の鍵を握るのは、ギリシャの欧州パートナー諸国による時宜 を得た債務減免と資金提供の実施だ」と続けた。

IMFは今週、ギリシャ向け32億ユーロ(約3830億円)の融資実行 で合意。同国政府は新たな予算削減を承認、欧州諸国からより良い支援 条件を得て国債買い戻しを実施済みだ。IMFの見積もりによれば、ギ リシャは2015-16年に追加で最大95億ユーロの資金を必要とする。同国 が現在の融資の前提となっている政策を実施に移せば、欧州諸国が資金 支援に応じる「見通しは良好」だという。

ギリシャ債務は今年、対国内総生産(GDP)比で179%と、ピー クをつける見通しだが、これを2020年に124%に引き下げる同国と欧州 諸国の計画にIMFは同意している。だが、これまで発表された措置で ここまで下げることはできないとし、欧州諸国から来年にギリシャ GDPの1.4%に相当する債務減免と15年の追加措置の実施で確約を得 ているとIMFは報告書で説明した。

債務を22年までに対GDP比で110%を「大幅に下回る」水準に圧 縮するとの公約達成も含め最終的に必要となる措置は「時間が経過すれ ば分かるだろう」とし、IMFは二国間ローンでのヘアカットとゼロに 近い金利の組み合わせに加え、欧州救済基金からの借り入れのコスト低 下を勧めた。

IMFはサマラス首相のこれまでの取り組みを歓迎。その上で、脱 税阻止で進展が見られず非生産的な公的セクターも残ったままだとし て、既得権益の問題に対応するよう促した。さらに、債務返済のための 国有資産の売却が「非常に失望を誘う」内容にとどまっているとして、 結果を出すよう求めた。

報告書によれば、ギリシャ経済は昨年に6%縮小した後、今年 は4.2%のマイナス成長となる見込み。14年はプラス0.6%成長を予想し ている。

原題:IMF Says Greece to Need More Money, Has Elevated Economic Risks(抜粋)

--取材協力:Marcus Bensasson.

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