航空会社はB787を支持-長期投資のため一蓮托生の運命

米ボーイングの最新鋭旅客機「78 7」(ドリームライナー)を長距離輸送能力や業界最高水準の燃費効率 を重視して購入を決めた航空会社各社は、運航停止となったB787へ の支持で結束している。B787と航空会社は一蓮托生(いちれんたく しょう)の運命にあるからだ。

米AMR傘下のアメリカン航空や、ジェット機リース部門を持つ金 融会社CITグループ、資産家リチャード・ブランソン氏率いるヴァー ジン・アトランティック航空などの顧客企業は一様に、ボーイングが運 航停止の原因となったバッテリーの不具合を解決するとの期待を示して いる。ボーイングの受注残は約800機。

重要なのは、航空会社が最低表示価格約2億700万ドル(約190億 円)のB787に賭けているいうことだ。航空会社は航空機を数十年に わたる投資だと考えており、各社の事業計画は、他のジェット機と比べ て燃費効率が20%高いなど、ボーイングが約束するB787の高性能を 基に成り立っている。

CRTキャピタル・グループのアナリスト、マイケル・ダーチン氏 は電話取材で、「30年間に及ぶ決定事項であり、航空会社は購入前に長 期間じっくり検討した」と指摘。「航空会社と取締役会が行う最大の決 定の一つであり、航空機の発注はそう簡単に変えられるものではない」 と述べた。

米連邦航空局(FAA)は16日にB787の運航停止を命じ、外国 当局もこれに続いた。日本航空の787型機が先週出火したことや、全 日本空輸の同型機で今週警告が表示されたことを受け、リチウムイオン 電池に出火の恐れがあると指摘。FAAによると、世界で就航する同型 機は50機。

原題:Dreamliner’s Promise Keeps Airline CEOs Wedded to Troubled Plane(抜粋)

--取材協力:Susanna Ray、Mary Schlangenstein、Thomas Black、Alan Levin、Andrea Rothman、Frederic Tomesco、Brendan Case、Jonathan Roeder、Christiana Sciaudone、Eduardo Thomson、Kari Lundgren、Benedikt Kammel.

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