中国:景気減速局面から脱出、10-12月成長率は予想上回る

中国の経済成長率は2年ぶりに伸び が加速した。中国当局の需要刺激策が工業生産や小売売上高、住宅市場 の回復を後押しした。

中国国家統計局が18日発表した2012年10-12月(第4四半期)国内 総生産(GDP)は前年同期比7.9%増と、7-9月(第3四半期) の7.4%増を上回った。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミ ストの予想中央値では7.8%増と見込まれていた。

中国の景気回復は世界経済が改善していることを裏付ける新たな証 拠だ。17日発表された昨年12月の米住宅着工件数の伸びは4年ぶりの高 水準となり、欧州の債券利回りは危機的水準から遠ざかり、日本は10兆 円規模の財政支出を盛り込んだ緊急経済対策を発表した。ただ、成長を 持続させるためには、次期首相就任が確実視される李克強副首相は政府 による支援効果の剥落や予想されるインフレの加速、シャドーバンキン グ(影の銀行)に伴うリスクに立ち向かう必要があるかもしれない。

JPモルガン・チェースの中国担当チーフエコノミスト、朱海斌氏 (香港在勤)は電話インタビューで、「中国の回復は極めて健全だ。成 長を後押しする国内の政策効果は13年半ばに薄れる公算がある」が、海 外の需要が7-12月(下期)に持ち直す可能性があるとの見方を示し た。その上で朱氏は、今年のGDP伸び率予想を従来の8%から8.2% に引き上げることを検討していると語った。

中国で18日発表された他の経済指標では、昨年12月の新築住宅価格 が調査対象の70都市のうち54都市で上昇。値上がりした都市の数は1年 8カ月ぶりの高水準となった。

12年は7.8%成長

国家統計局によると、中国の12年のGDP伸び率は7.8%と、13年 ぶりの低水準となった。ブルームバーグがまとめたエコノミスト32人の 予想中央値は7.7%。12月に実施したエコノミスト調査によれば、今年 の成長率は8.1%に回復する見通し。

昨年12月の中国の工業生産は前年同月比10.3%増。ブルームバーグ がまとめたエコノミスト44人の予想中央値の10.2%増を上回り、同年3 月以来の高い伸びとなった。12月の小売売上高は前年同月比15.2%増 加。エコノミスト予想中央値は15.1%増で、11月は14.9%増だった。

1-12月の都市部固定資産投資は前年比20.6%増加。1-11月 は20.7%増。

景気循環の回復期

ソシエテ・ジェネラルの中国担当エコノミスト、姚偉氏(香港在 勤)はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「今回の GDP統計は中国が景気循環の回復期にあることを再確認するものだ」 と語った。

姚氏はブルームバーグが集計した四半期GDP予想精度ランキング の首位で、昨年10-12月期の成長率も予想と一致した。17日発表のリポ ートでは、同国の今年1-3月(第1四半期)伸び率予想を従来 の7.8%から8.2%に、4-6月(第2四半期)は7.5%から7.9%にそれ ぞれ引き上げた。ただ、同氏は成長の勢いは下期に衰えるとみている。

姚氏は「不動産市場は確かにわれわれの想定よりも驚くほど強い」 とした上で、「住宅価格が急ピッチで上昇し始めれば、当局は引き締め という点で再び何か対策を講じたくなる可能性がある」と語った。

原題:China Exits Slowdown as Quarterly Growth Tops Forecasts: Economy(抜粋)

--取材協力:Ailing Tan、Fion Li、Kevin Hamlin、Xin Zhou、Sharon Chen、Rishaad Salamat、Sunil Jagtiani.

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