イタリアの政情不安が安全資産への逃避招いた-ECB月報

欧州中央銀行(ECB)は、イタリ アの政情不安が昨年12月に市場心理の悪化をもたらしたと指摘した。世 論調査を見ると、来月の選挙後にどの勢力も過半数を確保できないハン グパーラメント(中ぶらりん議会)に陥る恐れがある。

ECBは17日公表した月報で、「イタリアの政情不安の高まりが安 全資産への逃避を招いた」と指摘。「2012年11月末から13年1月9日ま での間、ユーロ圏のAAA格付けの長期国債利回りは歴史的な低水準に 近い水準にとどまった」と説明した。

12月10日にイタリア国債価格は下落し、10年債利回りは8月以来最 大の上昇となった。ベルルスコーニ前首相が自ら率いる「自由国民」に よる政権支持を撤回したことを受けてモンティ首相が辞意を表明したこ とが影響した。モンティ氏は同月21日、議会での予算案可決後に辞任 し、早期選挙が行われる運びとなった。同氏は暫定首相を務めながら、 中道連合を率いている。

世論調査によると、 民主党が率いる連合は下院では過半数議席を 確保するが、上院では過半数に届かない見通し。こうした事態となれ ば、民主党陣営は政権獲得に向けモンティ氏の陣営と手を組むことが必 要になりそうだ。

原題:ECB Says Italy Politics Led to Outflows as Elections Looms (抜粋)

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