米インテルの株価下落、2四半期連続の減収-PC需要が縮小

世界最大の半導体メーカー、米イン テルの株価が17日の米時間外取引で下落している。パソコン(PC)需 要の縮小で売上高が2四半期連続で減少したのが嫌気された。

17日の発表資料によると、昨年10-12月(第4四半期)の売上高は 前年同期比3%減の135億ドル(約1兆2100億円)。純利益は24億7000 万ドル(1株当たり48セント)に減少した。ブルームバーグがまとめた アナリスト予想平均は、売上高が135億ドル、1株利益は45セントだっ た。

インテル製MPU(超小型演算処理装置)は世界のPCの8割以上 に搭載されている。JPモルガン・チェースのアナリストによると、今 年のPC市場は2年連続の販売減少が見込まれており、インテルにとっ て厳しい環境。インテルはスマートフォン(多機能携帯電話)やタブレ ット端末向けで米クアルコムからビジネス奪取を狙っているものの、モ バイル・チップ分野でまだ地歩を得ていない。

ウィリアムズ・ファイナンシャル・グループのアナリスト、コデ ィ・アクリー氏は「PC市場の状況が改善するとは思わない」と述べ、 今年のPC市場の成長は「ゼロか悪ければマイナスと言われている」と 語った。

インテルは17日の通常取引終了直前に決算を公表した。時間外取引 では一時5.8%安の21.36ドルに下落。通常取引終値は前日比2.6%高 の22.68ドル。

同社は1-3月期の売上高が127億ドルの上下5億ドル以内になる との見通しを示した。アナリスト予想平均は129億ドルとなっている。 粗利益率は約58%の見通し。前年同期の売上高は129億ドル、粗利益率 は64%だった。

設備投資

インテルは今年の新工場と設備への投資規模を130億ドルの上下5 億ドル以内とした。アナリスト予想平均では99億9000万ドルと見込まれ ていたため、配当や自社株買いを継続しながらこうした事業拡大費をど う確保できるのか疑問の声が浮上していると、MKMパートナーズのア ナリスト、ダニエル・ベレンボーム氏は指摘した。

今年の設備投資の約20億ドルの上積み分は450ミリウエハーに対応 した次世代工場に向けた研究施設の構築に充てる。

ステーシー・スミス最高財務責任者(CFO)は、法人需要でデー タセンター事業の成長率が低めの2桁台を回復すると予想した。同 CFOはインタビューで、PC業界の成長については控えめに期待して いると述べた一方、タブレット端末やウルトラブックと呼ばれる薄型ノ ートPC向けの新たなチップが顧客の注目を集め、年後半の需要回復に つながるとの見方を示した。

2011年第4四半期の純利益は33億6000万ドル(1株当たり64セン ト)、売上高は139億ドルだった。サーバー用チップを販売するデータ センター・グループの売上高は昨年第4四半期に4%増えて28億ドルと なった一方、主力のPC用チップ事業の売上高は6%減少した。

インテルは13年の増収率を「1桁台低めの数字」と予想した。アナ リスト予想平均では今年の売上高は約2%増の544億ドルと見込まれて いる。

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