1月17日の米国マーケットサマリー:S&P500種は5年ぶり高値

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3376   1.3289
ドル/円             89.86    88.38
ユーロ/円          120.20   117.45


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       13,596.09     +84.86     +.6%
S&P500種           1,480.93      +8.30     +.6%
ナスダック総合指数    3,136.00     +18.46     +.6%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .26%        +.02
米国債10年物     1.87%       +.05
米国債30年物     3.06%       +.05


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,690.80    +7.60     +.45%
原油先物         (ドル/バレル)   95.34     +1.10    +1.17%

◎NY外国為替市場

17日のニューヨーク外国為替市場ではユーロが対ドルで10カ月ぶり 高値に迫った。スペインが実施した国債入札(45億ユーロ)で落札利回 りが前回から低下、欧州債市場への信頼感が向上した。

ユーロは主要16通貨のすべてに対して上昇。一方、円は対ドル で2010年以来の安値に下げた。日本銀行が今週21、22日に開く金融政策 決定会合で追加緩和を実施する方針を固めたと、日本経済新聞(電子 版)が伝えたことが手掛かりだった。スイス・フランは対ユーロで下 落。スイス国立銀行(中央銀行)が2011年9月、フランに1ユーロ =1.20フランの上限を設けて以来の安値を付けた。

トロント・ドミニオン銀行のチーフ通貨ストラテジスト、ショー ン・オズボーン氏は、「財政的な面から見て、欧州は急に悪化する恐れ はなさそうだとの安心感が投資家の間に広がった」と述べた。

ニューヨーク時間午後2時28分現在、ユーロは対ドルで0.7%上昇 して1ユーロ=1.3382ドル。14日には1.3404ドルと、昨年2月29日以来 の高値をつけた。ユーロは対円では2.3%上昇して1ユーロ=120円19 銭。一時は2011年5月4日以来高値の120円32銭をつけた。円は対ドル では1ドル=89円84銭。一時は2010年6月24日以来安値となる89円91銭 まで売り込まれた。

◎米国株式市場

米株式相場は上昇。S&P500種株価指数は5年ぶり高値を付け た。新規失業保険申請件数と住宅着工件数が予想よりも改善したことを 好感し、買いが入った。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前日比0.6%高い1480.94で終了。ダウ工業株30種平均は84.79ドル (0.6%)上昇し13596.02ドルで終えた。

BMOプライベート・バンクのジャック・エイブリン最高投資責任 者(CIO)は電話インタビューで、「景気は助走を付けて年を明けた わけではないかもしれないが、幸先の良いスタートを切ったのは確か だ」と指摘した。

昨年12月の住宅着工件数は予想を大幅に上回る伸びとなり、年間で も2008年の水準まで回復した。先週の新規失業保険申請件数は予想以上 に減少して5年ぶりの低水準となった。

◎米国債市場

米国債は下落。10年債利回りは5営業日ぶりに上昇した。住宅着工 件数と失業保険申請件数が予想より良好な内容となり、景気が回復の勢 いを強めつつある兆候と受け止められた。

アトランタ連銀のロックハート総裁が量的緩和のマイナス面は「見 過ごせない」と発言したことを受け、10年債利回りは一段と上昇した。 連邦準備制度理事会(FRB)のエコノミストが開発した金融モデルに 基づくタームプレミアム(期間に伴う上乗せ利回り)によると、米国債 は前日の時点で、この2週間で最も割高な水準となっていた。

グッゲンハイム・パートナーズ(ニューヨーク)の米政府債トレー ディング担当ディレクター、ジェーソン・ローガン氏は、「住宅統計で はかなり強い数字が続いている」と指摘。「経済にとっては歓迎すべき 兆候だ。市場の見方はハト派寄りになっているため、金融当局者のコメ ントが重しになっている。これで売りが誘われた部分もある」と述べ た。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後2時45分現在、10年債利回りは前日比6ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)上昇し1.88%。前日には一時1.80%と、2日以来の低 水準を付けていた。この日の同年債(表面利率1.625%、2022年11月償 還)価格は17/32下げて97 23/32。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反発。4週間ぶりの高値となった。米フ ィラデルフィア連銀製造業景況指数が活動縮小を示したことから、金融 当局に緩和策拡大を求める圧力が強まるとの見方が広がった。

フィラデルフィア連銀が発表した1月の同地区製造業景況指数はマ イナス5.8と、前月の4.6(速報値8.1)から低下した。ブルームバー グ・ニュースがまとめたエコノミスト調査の予想中央値は5.6だった。 同指数はゼロが拡大と縮小の境目を示す。

ビジョン・ファイナンシャル・マーケッツ(シカゴ)の金属トレー ディング担当ディレクター、デーブ・メーガー氏は電話インタビューで 「市場は製造業の指標に反応している」と指摘。「緩和策がいつまで続 くのかを推し量る材料として、市場はあらゆる数字に注目している」と 述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物2 月限は前日比0.5%高の1オンス=1690.80ドルで終了。一時は1697.80 ドルと、中心限月としては12月18日以来の高値をつけた。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は大幅続伸。4カ月ぶり高値となった。 米国の住宅着工件数や失業保険申請件数が予想より好調だったことか ら、景気に対する楽観が強まった。

米商務省が発表した昨年12月の住宅着工件数は2008年6月以来の高 水準。労働省が発表した12日終了週の新規失業保険申請件数は08年1月 以来の低水準となった。国際テロ組織アルカイダ系の武装勢力が人質を 取っているアルジェリア南部のガス関連施設を同国治安部隊が攻撃した と伝わると、原油は上げ足を速めた。

トラディション・エナジー(コネティカット州スタンフォード)の アナリスト兼ブローカー、ジーン・マクギリアン氏は「きょう市場が動 いた主な理由は経済情勢の改善だ」と指摘。「アルジェリアのニュース も原油をさらに押し上げた可能性がある。エネルギー関連施設が攻撃さ れる可能性への不安が高まっているからだ」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物2月限は前日 比1.25ドル(1.33%)高の1バレル=95.49ドルで終了。終値では昨年 9月17日以来の高値となった。

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