国交省:B787運航停止命じる耐空性改善通報-米当局と足並み

国土交通省は17日、日本航空と全日 本空輸に最新鋭旅客機、ボーイング787の運航停止を命じる緊急耐空 性改善通報を出した。米連邦航空局(FAA)が米国の航空会社に運航 停止を命令したことを受けた措置。B787への改善通報は4件目とな る。

同省は、リチウムイオン電池の損傷で可燃性の電解質が放出される ことにより、重要なシステムや構造の損傷と電気室内の火災が起こる可 能性があるため、改修するよう両社に求めた。同通報で検査、修理など が行われない場合は、整備改善命令を出し、立入検査を実施する場合が あるとしている。

梶山弘志副大臣は同日午前の会見で、運航停止の間に「原因究明を しっかりするために調査を行う」と語った。日航のB787の燃料漏れ の問題で、省内に調査チームを14日に設置したが、対象を全日空の同型 機にも広げるため、チームのメンバーを8人から12人に増員を決めた。

両社はすでに16日からB787全機の運航を停止している。梶山副 大臣は、通報解除の場合は米FAAと足並みをそろえるとし、停止期間 は「どのくらいかは現時点では言えない」と述べるにとどめた。

山口宇部発羽田行きの全日空692便のB787が16日午前、飛行中 にバッテリーに異常を示すサインが出たため高松空港に緊急着陸した。 その際、操縦室と客室で焦げた臭いがしていた。同社の調査によると、 同機の前方電気室で、メーンバッテリーが変色して電解液が漏れてい た。B787のリチウムイオン電池はGSユアサ製で、同社は高松空港 に技術調査員を派遣した。

これを受けてFAAは、2011年後半に就航した同型機のリチウムイ オン電池が「安全で規制を順守している」ことを証明するよう米航空会 社のユナイテッド・コンチネンタル・ホールディングスに命じたと発表 した。

FAAは発表文で「B787でバッテリーの不具合の結果、可燃性 の電解液が漏れ、熱により損傷、煙が発生した」とし、「こうした状況 が是正されなければ、重要なシステムや構造にダメージを与えかねず、 電気室での出火の恐れもある」との見方を示した。

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