JFE:再生可能エネルギー事業の受注高、倍増の400億円目指す

国内粗鋼生産2位のJFEホールデ ィングス傘下のJFEエンジニアリングは、再生可能エネルギー事業で の受注高を早ければ2013年度にも12年度比で倍増の400憶円に引き上げ ることを目指す。再生可能エネルギーの固定価格買取制度を活用してバ イオマス発電設備などの導入を検討する企業が急増している。

関口真澄常務が15日、都内でブルームバーグ・ニュースのインタビ ューに応じ、明らかにした。12年度も受注目標が前年度から倍増の200 憶円強を達成できる見通しだという。関口氏は、来年度ごろには「これ を300億円から400億円まで上積みしたい」と述べた。

昨年7月に導入された固定価格買取制度は、再生可能エネルギーを 用いて発電された電気を市場レートを上回る一定の価格で電力会社が買 い取ることを義務付ける制度で、バイオマス、太陽光、風力、水力、地 熱を用いて発電された電気の全量が対象となる。買い取りを義務付ける ことで、発電事業者が再生可能エネルギーの発電設備への投資を行う際 の回収リスクを低減し、新規投資を促す。

JFEエンジの再生可能エネルギー事業は、間伐材などを利用する バイオマス発電が主流で、関口氏によると、12年度の受注見込みの大半 を占める。バイオマス発電用ボイラーの受注は、以前は2年に1件程度 しかなかったのが、固定価格買取制度導入で一変。現在、石油、化学、 製紙、セメント事業者を中心に引き合いが10倍に増えているという。

JFEエンジのバイオマス発電は、同社の前身の日本鋼管の時代か ら手掛けている循環流動層ボイラーとリサイクル事業とを組み合わせる のが特徴。同ボイラーは、従来型のボイラーが化石燃料にしか適合でき ないのに対し、木材バイオマスのほか、下水汚泥や廃プラスチックなど の産業廃棄物を混合燃焼できる。バイオマス発電所は設計、調達、建設 から燃料供給サービスまで一貫して対応する。発電設備の最大出力は10 万キロワット程度。

国内は東京電力福島第一原子力発電所事故後、原発の大部分が停止 している中、温暖化ガス削減のために再生可能エネルギーに注目が集ま っている。日本の電力各社は原発の代替として石炭火力発電を増やして おり、それに伴ってガス排出削減が難しくなっていることが背景にあ る。

ブルームバーグ・ニューエナジー・ファイナンス(BNEF)によ ると、固定価格買取制度の導入で再生可能エネルギーへの投資額は11年 の93億ドル(8245億円)から12年は163億ドル(1兆4450億円)に増加 したとみられる。

JFEホールディングスが昨年10月に発表した決算短信によると、 JFEエンジの12年度通期の総売上高は2900億円と予想している。 JFEホールディングス株の午前終値は、前日比15円(0.9%)安 の1611円。

--取材協力:Chisaki Watanabe. Editors: 淡路毅, 浅井秀樹

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