米ダラス連銀総裁:大き過ぎてつぶせない銀行を再編する必要

米ダラス連銀のフィッシャー総裁 は16日、新たな金融危機を回避するため、「大き過ぎてつぶせない」金 融機関を分割する必要があるとの見解を示した。

フィッシャー総裁はワシントンでの講演で、「われわれは大き過ぎ てつぶせない金融機関を再編して複数の事業体に分割するよう提言す る」と述べ、「再編後に規模が縮小した商業銀行事業だけが、連邦預金 保険のセーフティーネットと連邦準備制度理事会(FRB)の連銀窓口 貸し出しの恩恵を受けることになる。シャドーバンキングの関連会社や 親会社は恩恵にあずからない」と説明した。

米監督当局は2008年の信用収縮が1930年代以降で最悪のリセッショ ン(景気後退)を引き起こしたことを受け、金融システムの回復力を高 める方法を探っている。フィッシャー総裁は、米金融システムを守るに は金融規制改革法(ドッド・フランク法)の施行では不十分と指摘し た。

同総裁はまた、「次の金融危機のコストは経済生産の2年分相当を 上回り、数百万の納税者が負担することになる恐れがある」と述べた。 この日の講演では金融政策や経済の見通しには言及しなかった。

フィッシャー総裁は講演後に記者団に対し、連邦準備制度による資 産購入は自分が望んだほど景気浮揚の効果がないと発言。これらの措置 の効果は時とともに弱まっていると述べ、当局の景気刺激を経済に伝達 するメカニズムが、大き過ぎてつぶせない銀行の問題によって目詰まり を起こしているのが一因だと分析した。

原題:Fed’s Fisher Says Too-Big-To-Fail Banks Must Be Restructured (1)(抜粋)

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