2013年の銅需給4年ぶり供給過剰転換へ、ひっ迫感は続く-PPC予測

国内銅製錬最大手のパンパシフィッ ク・カッパー(PPC)は2013年の世界の銅地金の需給が19万9000トン の余剰になるとの予測をまとめた。複数の新規銅鉱山の稼働により4年 ぶりとなる供給過剰への転換を見込むものの、在庫水準が低いことから 需給ひっ迫感は続くとの見方だ。

中村年孝・常務執行役員が16日、ブルームバーグ・ニュースとのイ ンタビューで述べた。13年の世界の銅地金の生産量は前年比6.8%増 の2105万8000トン、消費量は同5.3%増の2085万9000トンと予測。需給 バランスは19万9000トンの供給過剰となる見通しだ。12年は9万5000ト ンの供給不足だった。

ただ、中村常務は「供給過剰とはいっても在庫水準は低く、需給は 相変わらずタイト」と指摘。在庫量は消費量の約1.4カ月分とほぼ前年 並みと見ており「景気が上向き、銅需要が上向きかげんの中での1.4カ 月分は少ない」という。高い銅価格を背景に鉱山労働者による賃上げス トが多発する懸念もあるとして余剰幅が下振れる可能性は高いとした。

世界の銅地金消費の約4割を占める中国の動向については生産量を 同12%増の627万1000トン、消費量は同5.7%増の853万5000トンと予 測。需給バランスは226万5000トンの供給不足と見ている。

ロンドン金属取引所(LME)の銅価格(キャッシュ)の見通しは 1トン当たり7700ドル-8800ドルと予想。16日の価格は7910ドルだっ た。在庫水準の低さやスト懸念などから強気に見ているという。

一方、国内の銅地金需要は12年の89万トンから100万トンに回復す ると予測。東日本大震災からの復興需要を見込む。国内生産量151万ト ンに対して、12年の供給過剰幅は「おそらく過去最大」となる62万トン だった。リーマン・ショック前には120万トンの需要があったが、今後 の見通しについては「100万トンを維持できれば良しとしなければ」と 良くても横ばい状態が続くとの見方を示した。

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