500ドル物件、デトロイトの差し押さえ住宅に国内外から投資家

米ニューヨーク州ロングアイランド 在住のピーター・グロッソさんは昨年10月、税金滞納による差し押さえ 物件の公売でミシガン州デトロイトの住宅29戸を約9万ドル(約800万 円)で購入した。賃貸収入を得る予定だが10年以内に売却し利益が得ら れると確信している。

わずか500ドル程度の住宅を求めて、デトロイトには米国各地のほ か英国やカンボジア、中国、オーストラリアから投資家が押し寄せてい る。デトロイトがあるウェイン郡税務当局の公売では、地元の人々が住 宅数百戸を購入した。当局が昨年売り出した住宅は過去最高の2万1350 戸。このうち89%がデトロイトにあり、1万2333戸が売却された。

「デトロイトの状況は大きく改善するだろうから、私もそれに関わ りたい」。グロッソさん(32)はニューヨークの野球場、シティ・フィ ールドで勤務していたが、屋根の日よけスクリーンを設置中に転落して 負傷し離職した。デトロイトで購入した住宅の価格はわずか600ドル で、ロングアイランドから時々自動車で訪れチェックしている。

ブラックストーン・グループなどのプライベートエクイティ (PE、未公開株)投資会社がカリフォルニアやアリゾナ、フロリダ州 で抵当流れの住宅を次々と購入する中、デトロイトでは小規模な投資家 たちが低価格帯の物件を手に入れている。デトロイトは犯罪や人口減 少、財政難に苦しむ都市として知られるが、買い手らは首都ワシントン やニューヨークのブルックリン地区、ペンシルベニア州ピッツバーグの ように再生し、不動産価値が上昇すると期待している。

原題:Detroit’s Bargain Home Sales Lure Dutch Mink Farmer: Mortgages(抜粋)

--取材協力:Kathleen M. Howley.

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