債券は上昇、長期金利が1カ月ぶり低水準-日銀追加緩和観測が支え

債券相場は上昇。日本銀行が来週開 く金融政策決定会合で追加緩和が決まるとの観測が相場の支えとなっ た。午後の株価下落局面で買いが膨らむと、長期金利は一時1カ月ぶり の水準に低下した。

東京先物市場で中心限月の3月物は、午前の取引で前日比6銭安 の144円25銭まで水準を切り下げたが、午後の開始直後から水準を切り 上げ、一時は前日比19銭高の144円50銭と、日中取引で昨年12月13日以 来の高値を記録。7銭高の144円38銭で取引を終えた。日経平均株価は 午後に下げに転じたが、その後は再びプラスに戻した。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の327回債利回 りは午後1時半すぎに同1.5ベーシスポイント(bp)低い0.73%と、昨 年12月17日以来の低水準を付けた。午後2時前後から0.735%で推移。 5年物の107回債利回りは1bp低い0.15%と直近の最低水準に並んだ。

JPモルガン証券の山脇貴史チーフ債券ストラテジストは、市場は 来週21、22日の日銀会合で付利引き下げの可能性を意識しているとし、 「その場合に5年債利回りは0.12%程度まで低下余地がありそう」だと 指摘。「仮に今回の実施がなければいったんは売られるものの、すぐに 投資家の押し目買いが入ってサポートする」と言い、短い年限はしばら く金利が上がりにくい展開を見込んでいる。

一方、17日付の日本経済新聞は、財務省が2013年度予算編成で新規 の国債発行額を44兆円程度とする方向で調整に入った、と報じた。12年 度当初の44.2兆円を下回る水準に抑えて、安倍晋三政権が景気の底上げ だけでなく財政規律にも配慮する姿勢を示す、としている。

三井住友銀行の宇野大介チーフストラテジストは、来年度国債発行 計画はふたを開けてみないとわからないが、今年度補正後の発行計画見 直しと同様に「需給面で一定の安心感」があると説明している。

--取材協力:池田祐美、赤間信行. Editors: 山中英典, 崎浜秀磨

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