製錬最大手PPC:13年銅鉱石の輸入価格交渉で合意、条件は改善

JX日鉱日石金属と三井金属の合弁 会社で銅製錬国内最大手のパンパシフィック・カッパー(PPC) は2013年の銅鉱石の輸入価格交渉で複数の主要鉱山会社と合意した。製 錬側にとって有利な内容で、前年と比べて銅鉱石の輸入価格は低下す る。

PPCの大井滋・常務執行役員が17日、ブルームバーグ・ニュース に対して明らかにした。製錬側の収益となる「TC/RC」(熔錬・精 錬費)と呼ばれる加工費が12年に比べて10%超上昇したという。ただ、 合意した個別企業名や具体的な数値については言及を避けた。

加工費は銅鉱石の需給が締まった状態では下がり鉱山会社の収益に 寄与し、逆に緩んだ状態では上昇して製錬会社側に寄与する仕組み。

PPCは12年の銅鉱石の輸入契約では、米産銅大手のフリーポー ト・マクモラン・カッパー・アンド・ゴールドと加工費を 「63.5/6.35」(1トン当たり約359ドル)の条件で結んでいた。

クレディ・スイス証券の山田真也アナリストは加工費上昇による収 益への影響について「これまで加工費は低かったこともあり、大きな影 響は与えない」と指摘。むしろ「非鉄業界全体にとって円安の方がイン パクトは大きい」と述べた。加工費はドル建てで受け取るため、為替相 場が円高に振れると採算は悪化する。現在の円安傾向が続くことで採算 改善につながるかが注目点との見方を示した。

一方、国内の他の銅製錬会社では、住友金属鉱山・広報IR部の高 橋雅史氏、三菱マテリアル広報・IR室の山田俊明氏ともに価格交渉に ついてのコメントは控えた。

--取材協力:Helen Sun. Editor: 浅井秀樹

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