1月16日の米国マーケットサマリー:円続伸、行き過ぎた動きを警戒

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3286   1.3306
ドル/円             88.40    88.79
ユーロ/円          117.45   118.14


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       13,511.23     -23.66     -.2%
S&P500種           1,472.63      +.29      +.0%
ナスダック総合指数    3,117.54      +6.77     +.2%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .25%        +.00
米国債10年物     1.81%       -.02
米国債30年物     3.01%       -.02


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,683.20     -.70     -.04%
原油先物         (ドル/バレル)   94.14      +.86     +.92%

◎NY外国為替市場

16日のニューヨーク外国為替市場では円が対ドルで続伸。円が過去 1カ月で5.5%下落したことを受けて、最近の為替変動は行き過ぎだと の当局者発言が各国から相次いだ。

リスク志向の改善と株が下げを埋めるのに伴い、円は伸び悩んだ。 ロシア中央銀行が世界の主要国・地域は「通貨戦争」の瀬戸際にあると 警告したことを受けて、ボラティリティーを示す指数は4カ月ぶり高水 準に上げた。

みずほフィナンシャル・グループの法人外国為替セールスバイスプ レジデント、ファビアン・エリアソン氏(ニューヨーク在勤)は「円相 場を1ドル=90円超に下げるような次のニュースが待たれている」と述 べ、「2%のインフレ目標やこれまでの介入の多くはすでに相場に織り 込まれている」と続けた。

ニューヨーク時間午後3時44分現在、円は対ドルで0.5%上昇して 1ドル=88円36銭。前日は0.8%上昇した。この日は一時1.1%高まで上 昇する場面もあった。円は今月14日には2010年6月以来の安値となる1 ドル=89円67銭まで下げた。この日の円は対ユーロでは0.7%高の1ユ ーロ=117円35銭。

ユーロは対ドルで0.2%下げて1ユーロ=1.3283ドル。14日に は1.3404ドルと、昨年2月29日以来の高値をつけた。

◎米国株式市場

米株式市場では売りが優勢となった。アップルが上昇したものの、 世界銀行が世界の成長見通しを下方修正したため、景気に対する懸念が 広がった。企業決算を見極めたいとの雰囲気も強かった。

前日に11カ月ぶりに500ドルを割り込んだアップルは4日ぶりに上 昇した。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、騰落比率は2対3と なった。S&P500種株価指数は前日比0.1%未満高い1472.63で終了。 ダウ工業株30種平均は23.66ドル(0.2%)下落し13511.23ドルで終え た。

チャールズ・シュワブの市場・セクター分析担当ディレクター、ブ ラッド・ソーレンセン氏は「成長見通しの下方修正は課題が残っている ことをあらためて示している」と指摘。「米国では決算シーズンについ て言及するのは早いが、今のところ比較的満足できる内容だ。年明けに 株価は順調に滑り出した。様子見に回っている資金が大量にあることは ほぼ間違いなく、それらの資金が入ってくれば株価を押し上げる可能性 がある」と述べた。

◎米国債市場

米国債相場は4営業日続伸。米連邦債務上限をめぐる政府と議会の 対立が経済成長に悪影響を及ぼすとの懸念から、安全資産である米国債 の需要が高まった。

10年債利回りは2週間ぶり低水準を付けた。世界銀行は2013年の世 界成長見通しを下方修正。緊縮策や高い失業率、企業景況感の低迷など が先進国経済の重しとなっていると指摘した。この日発表された米消費 者物価指数(CPI)は前月比変わらず。発表後の米国債は堅調を維持 した。米ニューヨーク連銀は借り入れコストを抑えるプログラムの一環 として、米国債14億7000万ドル相当を買い入れた。

レイモンド・ジェームズの債券責任者、ケビン・ギディス氏は「債 務上限をめぐってにらみ合いが続いている」とし、「2011年の再現にな りかねないとの見方から、米国債は上昇している。市場は大統領と下院 との間でかなり激しい対立になると予想し、身構えている」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後3時14分現在、10年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)低下し1.82%。同年債(表面利率1.625%、2022年11 月償還)価格は5/32上げて98 1/4。利回りは一時1.80%と、2日以来の 低水準を付けた。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反落。世界経済の成長減速に伴う金の需 要減退に対する懸念が強まった。

スイスの地金精錬会社MKSのシニア・バイスプレジデント、アフ シン・ナバビ氏は、価格下落を見込む動きから金買いが手控えられてい ると指摘する。世界銀行は2013年の世界成長見通しを下方修正し、ユー ロ圏については2年連続のマイナス成長になると予想した。

インテグレーテッド・ブローカレッジ・サービシズ(シカゴ)のヘ ッドディーラー、フランク・マギー氏は電話インタビューで、「実需の 減速に関する発言はいかなるものでも、価格を圧迫する」と指摘。「全 体的に、景気鈍化の不安から神経質になっている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物2 月限は前日比70セント安の1オンス=1683.20ドルで終了した。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は反発。ほぼ4カ月ぶりの高値となっ た。米国の原油輸入減少や消費拡大を背景に、在庫が予想外に減少した ことが手掛かり。

米エネルギー省によると、先週の原油在庫は95万1000バレル減少。 ブルームバーグがまとめたアナリスト予想の中央値は220万バレルの増 加だった。消費は昨年3月以来の低水準から持ち直した。

プライス・フューチャーズ・グループ(シカゴ)のシニアマーケッ トアナリスト、フィル・フリン氏は「在庫の減少に市場は驚いた」と指 摘。「供給は想定よりも引き締まってきている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物2月限は前日 比96セント(1.03%)高の1バレル=94.24ドルで終了。終値では昨年 9月18日以来の高値となった。

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