米連銀報告:経済は緩やかないし、まずまずのペースで拡大

米連邦準備制度理事会(FRB) が16日発表した地区連銀経済報告(ベージュブック)によると、米経済 はここ1カ月、自動車や住宅の販売が寄与し大半の地域で成長が上向い た。一方、雇用の見通しについては改善の兆候はほとんど見られなかっ た。

ベージュブックは、「前回のベージュブック発表以降、経済活動は 拡大し、12地区全てが成長ペースは緩やかないし、まずまずと報告し た」と記した。

ニューヨークおよびフィラデルフィア地区は「ハリケーン『サンデ ィ』による直接の影響からは回復した」と指摘。ボストン、リッチモン ド、アトランタの各地区は成長が若干加速したと報告した。ただし「労 働市場の状況は全ての地区で依然ほとんど変わっていない」と説明し た。今回のベージュブックは、今月29-30日に開催される連邦公開市場 委員会(FOMC)での協議の土台となる。

前回11月28日発表のベージュブックでは、経済は「慎重なペース」 で拡大し、「個人消費は大半の地区で緩やかに拡大。一方、製造業は7 地区で減速あるいは明確な生産削減が報告された」と記していた。

今回の報告は12地区連銀が4日までに実施した聴き取り調査を基に フィラデルフィア連銀がまとめた。

雇用には「財政の崖」が影響

今回のベージュブックでは、12地区全てが「個人消費はやや伸び た」とし、自動車販売については大半の地区で「一定もしくは増加し た」とされた。またビジネス・海外旅行の好調や一部スキー場での早い 時期の降雪で、観光業が拡大した。

居住用不動産市場は、9地区で「まずまずないし、力強いと表現さ れた」とし、全ての報告において価格の上昇が見られたと説明した。

雇用についてはボストン、リッチモンド、アトランタ、シカゴ、カ ンザスシティー、サンフランシスコの各地区で、「財政の崖をめぐる不 透明感に伴い、主として防衛関連の製造業で人員採用の遅れ」が報告さ れた。

原題:Fed Beige Book Sees Economic Expansion as Modest or Moderate (1)(抜粋)

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