全日空、日航とも17日もB787の運航中止-トラブル原因不明で

ボーイング787の高松空港への緊 急着陸を受けて、全日本空輸、日本航空ともに17日も同型機の運航を取 りやめる。両社は機体の緊急点検を行っている。

全日空は、B787の運航中止により、17日に国内線で35便が欠 航、国際線は他の機材を使い全便就航する予定。日航は、17日に羽田- シンガポール線など4便が欠航となり、他の機材で4便は運航する。18 日の運航以降は調査状況を見極めながら判断するとしている。同社はフ ァクスで資料情報を開示した。

両社は16日、B787の運航を見合わせている。連日の運航中止の 理由について、トラブルの原因が判明しないためと全日空の関係者が匿 名を条件に語った。

国土交通省交通事業安全室の高野滋室長は16日午後、運航再開につ いて両社と「国交省が相談したうえで決める」とし、原因解明が再開の 条件との考えを示している。同省は事故につながりかねない「重大イン シデント」と認定、運輸安全委員会は航空事故調査官の派遣を決めた。

同日午前8時すぎに離陸した山口宇部発羽田行きの全日空692便の B787が飛行中にバッテリーに異常を示す表示が出たため高松空港に 緊急着陸するトラブルが発生した。高野室長の説明によると、操縦室と 客室で「焦げ臭いにおいがした」という。

原因はバッテリーか

全日空は同機の前方電気室で、メインバッテリーが変色して電解液 が漏れていることが確認されたと発表。伊東信一郎社長は同日午後、太 田昭宏国交相にトラブル状況を説明した後、記者団に「バッテリーが原 因ではないかと報告を受けているが、断定はできない。調査結果を待ち たい」と述べ、安全を最優先に今後も事業展開していく考えを示した。

同社はB787を66機を発注しており、今年度中に20機、来年度中 に27機体制を整える計画。伊東社長は「787は先進的な良い飛行機 で、従来の新型機の導入時のトラブルと比べてそう変わらない」との認 識を示し、「導入計画は変わらない」と述べた。

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