今日の国内市況(1月16日):株式、債券、為替市場

きょうの国内市場の株式、債券、為替相場 は以下の通り。

●日本株5日ぶり反落、円安一服で売り優勢-昨年11月以降で最大下げ

東京株式相場は5日ぶりに急反落。為替市場で円安の勢いが一服し たことや株価上昇ピッチの速さによる短期過熱感を背景に、東証1部33 業種全てが下げた。中でも電機や機械など輸出関連株のほか、下落率ト ップの海運株をはじめ、直近の急騰が目立っていた業種の下げが大きく なった。

TOPIXの終値は前日比18.11ポイント(2%)安の888.11、日 経平均株価は278円64銭(2.6%)安の1万600円44銭。日経平均は下げ 幅、下落率ともに、衆院解散の流れが決まった昨年11月中旬以降で最大 となった。

ちばぎんアセットマネジメントの奥村義弘調査部長は、「円安けん 制と捉えられかねない発言がきのう甘利経済再生相から出たことで、こ れ以上の円安への強い意志が政策当局にないとして売り材料視された」 と言う。また、「円安と株高双方でスピードの速さが感じられたことか ら、その調整が来ている」とも話していた。

●債券上昇、緩和観測で5年入札順調-2年債利回り7年半ぶり低水準

債券相場は上昇。午後発表の5年債入札結果が順調だったことに加 え、円高・国内株安も買い手掛かりとなった。日本銀行が金融機関の当 座預金口座の超過準備部分に付けている利息(付利)を引き下げるとの 観測などから、新発2年債利回りは7年半ぶりの低水準を付けた。

東京先物市場で中心限月の3月物は前日比9銭高の143円23銭で始 まり、午前9時前に1銭安の143円13銭に下げた。その後は買いが優勢 となり、午後零時45分の5年債入札結果の発表後に21銭高の144円35銭 まで上昇。日中取引ベースで先月14日以来の高値を付けた。結局は17銭 高の143円31銭で引けた。

ソシエテ・ジェネラル証券の菅原琢磨シニア円債ストラテジストは 「日銀による大胆な金融緩和への期待が債券買いの安心感を強めてい る」と指摘。「付利引き下げの可能性も踏まえ、短中期ゾーンには旺盛 な需要がうかがえる」と述べた。円安・国内株高の一服や「補正予算編 成に伴う国債増発が確認できたこともサポート要因だ」と語った。「短 い年限の金利安定が支えとなり、長期ゾーンの需要もじわりと拡大して いる」と説明した。

●円全面高、過度の円安進行を警戒-対ドルで一時87円台後半に上昇

1月16日(ブルームバーグ):東京外国為替市場では、円が主要16 通貨に対して全面高の展開となった。政府当局者から過度の円安進行が 家計と一部の企業に与える悪影響が指摘される中、一段の円売りへの警 戒感が強まる格好となった。

円は対ドルで朝方に付けた1ドル=88円87銭を下値にじりじりと水 準を切り上げ、午後1時すぎには一時87円95銭と、4営業日ぶりの高値 を付けた。午後3時45分現在は88円15銭付近で推移。円は対ユーロでも 一段高の展開となり、一時は1ユーロ=116円87銭と4営業日ぶりの水 準まで円高が進んだ。同時刻現在は117円17銭付近で取引されている。

JPモルガン・チェース銀行債券為替調査部の棚瀬順哉チーフFX ストラテジストは、今までの円安・株高の進行ペースが相当速かったの で、「調整がいつ入ってもおかしくない状況だった」と言い、甘利明経 済再生担当相の発言を受けて明確に円高が加速したと説明。自民党の石 破茂幹事長が衆院選の後に望ましいと発言した85円-90円のレンジの上 限に近づいたタイミングで、甘利経済再生相が「トークダウン」した形 になり、しばらくは90円が意識されやすいと言う。

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