白井日銀委員:他国と金利差もたらすことで円安効果も-付利撤廃

日本銀行の白井さゆり審議委員はロ ーマで行った講演で、現在0.1%の付利の撤廃について「国庫短期証券 やそのほかの短期金利が低下するので、米国など他国との金利差をもた らすことで為替相場を円安方向に後押しする効果が期待される」と述べ た。

ローマで11、12日開かれたイタリア中央銀行セミナーおよびユーロ アジア・ビジネス経済学会での講演の邦訳が16日午前、日銀の公式サイ トに掲載された。民間の金融機関が保有する日銀の当座預金に対する付 利の撤廃については、石田浩二審議委員が昨年12月20日の金融政策決定 会合で提案したが、8対1の反対多数で否決された。

白井委員は「付利撤廃がもたらす影響が定かではないのが、金融機 関の貸出行動への影響だ」と指摘。「一般論として、付利金利を撤廃す れば金利の付かない当座預金に預けておくよりも民間貸出を増やすイン センティブが高まるという見方がある一方で、付利収入を失うこと等に より金融機関の収益が低下すると信用リスクのある民間貸出を伸ばすイ ンセンティブがむしろ阻害される可能性も指摘されている」と述べた。

その上で「いずれにしても、付利金利の長所と短所について、その 撤廃の有無が経済・物価にどのように寄与するのかを含めて理解と議論 を深めていく必要があるように思う」と語った。

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