世銀:2013年の世界成長見通しを下方修正-先進国が勢い欠く

世界銀行は2013年の世界成長見通し を下方修正した。緊縮策や高い失業率、企業景況感の低迷などが先進国 経済の重しとなっていると指摘した。

世銀は今年の世界経済の成長率を2.4%と予想。6月時点の予想の 3%から引き下げた。12年の成長率は2.3%だった。日本の成長率予想 は半分に引き下げ、米国については0.5ポイント下方修正した。ユーロ 圏は2年連続のマイナス成長となると予想。ブラジルやインド、メキシ コをはじめとする新興国の見通しも引き下げた。

世銀は年に2回公表している世界経済見通しに関する報告書で「現 時点のリスクバランスの下向きの傾斜がここ数年と比べて小さいとはい え、全体的に世界の経済環境は依然として脆弱(ぜいじゃく)であり、 さらなる失望を招きやすい」と指摘した。

欧州債務危機に歯止めをかける措置で世界の金融市場は活気づいた ものの、昨年の先進諸国は景気回復ペースを上げることができなかっ た。新興諸国が過去10年で最も低い水準の成長率から回復する中でも、 米歳出削減の政治合意をめぐる不確実性や日中関係の緊迫化が世界経済 をさらに圧迫する恐れがある。

世銀でグローバルマクロ経済チームを率いるアンドルー・バーンズ 氏は電話会議で、「昨年6月に予想していた景気回復が若干ずれ込んで いる」と語った。

世銀予想は悲観的

世銀の予想はブルームバーグ・ニュースが1月4-9日に実施した エコノミスト調査の結果に比べ悲観的だ。エコノミスト41人の予想中央 値では、今年の世界経済の成長率は3.2%、来年は3.8%が見込まれてい る。世銀の来年の予想は3.1%で、従来予測の3.3%から引き下げた。

世銀は今年の先進諸国の成長率を昨年と同じ1.3%と予想。昨年6 月時点では1.9%を見込んでいた。新興・途上国は5.5%の見通しで、従 来の5.9%から修正した。

米国の今年の成長率は1.9%の見通し。ユーロ圏は0.1%のマイナス 成長を見込んでいる。従来は0.7%のプラス成長を予想していた。日本 については0.8%の拡大を見込むものの、従来見通しの1.5%から引き下 げた。

中国の今年の成長率見通しは8.4%(従来予想8.6%)。インド は6.1%(同6.9%)、ブラジルが3.4%(同4.2%)、メキシコが3.3% (同4%)の見通し。

世銀によると、恒久的な欧州救済基金の創設や、欧州中央銀行 (ECB)がユーロ防衛にいかなる措置も辞さない構えを示すなど諸策 の効果で、金融市場に反映されるリスクは世界的に低下した。

原題:World Bank Cuts Growth Forecasts as Developed Nations Lose Steam(抜粋)

--取材協力:Shobhana Chandra.

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