フェイスブック:SNS上の投稿情報の検索、グーグルに挑戦

ソーシャル・ネットワーク・サービ ス(SNS)最大手のフェイスブックは、10億人余りが利用している同 社のSNS上に投稿された情報の検索機能を発表した。インターネット 検索最大手のグーグルやビジネス向けSNSのリンクトイン、レストラ ンなど地域情報の評価サイトを手掛けるイェルプに代わるサービスを提 供する。

新機能「グラフサーチ」を利用すれば、ユーザーは人物や写真、場 所、趣味を検索できる。マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者 (CEO)はカリフォルニア州メンロパークの本社で、新機能を利用し て、企業の採用担当者が有望な人材を探したり、あるいはユーザーがデ ート相手を探したりできることを説明して見せた。

同CEOは新機能がいずれ「ビジネス」となる可能性があるとも語 ったが、近い将来の具体的な収入の上げ方は示さなかった。このため、 収益の創出に向けたフェイスブックの取り組みに対する投資家の期待は 満たされなかったと、アルティメーター・グループのアナリスト、スー ザン・エトリンガー氏は指摘。フェイスブックが直面する収益化へのプ レッシャーは大きいとし、「同社の経営はいまだ非公開会社のようだ、 行動が遅い」と述べた。

15日のニューヨーク株式市場で、フェイスブック株の終値は前日 比2.7%安の30.10ドル。イェルプは6.2%安の20.61ドル。リンクトイン とオンライン求人情報会社モンスター・ワールドワイドは、フェイスブ ックの求職検索が競合するサービスとなる恐れがあるとの懸念から下落 する場面もあったが、持ち直した。

150億ドル市場を狙え

新機能の「グラフサーチ」は試験版で、現時点では一部ユーザーの みが利用できる。フェイスブックは新サービスを通じて情報源としては もとより、広告の分野でもグーグルのシェア浸食を狙う。

米調査会社IDCのアナリスト、カーステン・ワイド氏は、フェイ スブックが検索結果に基づいてより効果的な広告を表示できるようにな れば、米国のオンライン検索広告市場で5%のシェアを獲得することも 可能だとみている。同市場は2012年に約150億ドル(約1兆3300億円) 規模に達した。

「グラフサーチ」で最適な結果がないときは、提携するマイクロソ フトの検索エンジン「ビング」を通じて追加情報が表示されるという。 同機能は今後、モバイル機器や英語以外の言語にも対応する予定。現在 は英語版しかなく、試験版の利用に申し込んだユーザーのみが使える。

原題:Facebook Unveils Social Search Tool in Challenge to Google (1)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE