椿本チエイン:中国で能力増強検討、VWやGMから新規受注

自動車エンジン用タイミングチェー ンを製造する椿本チエインは、中国で生産能力増強を検討している。日 本製品の不買運動があった現地では、日系自動車メーカーの販売回復に 時間がかかる中、欧米メーカーから日系メーカーとの従来の取引額を上 回る新規受注を獲得していることが背景にある。

椿本で自動車関連事業を統括する藤原透専務執行役員は15日、大阪 市の本社でのインタビューで、独フォルクスワーゲン(VW)と米ゼネラ ルモーターズ(GM)の2社から60億円規模の受注を得たと話した。中国 での販売はトヨタ自動車など日系メーカー向けがほとんどで、2012年度 は前年度とほぼ同じ30億円から35億円程度となる見通し。海外2社から の受注が加われば、事業規模は一気に従来の3倍近くに拡大する。

この売り上げが立ち始める14年以降から能力不足が生じる見通しの ため、上海近郊や天津で工場建設や設備増強に向けたフィージビリティ スタディーを行っていると話した。近々に取締役会で議案にあげ、承認 が得られれば5月の決算にあわせて発表する可能性があるという。

中国では昨年9月の反日デモに端を発する日本車の不買運動で現地 生産が急減。椿本では12月時点でデモ以前の65%程度の水準まで回復し たが、日系メーカーが失ったシェアを取り戻すには時間がかかると指 摘。「ある程度期待はするが、昔のように日系で増やそうとは思ってい ない」と話し、中国では欧米や地場メーカーへの営業を強化すること で、事業拡大を目指したいと話した。

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