1月15日の米国マーケットサマリー:ユーロ下落に転じる、円は上昇

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3309   1.3382
ドル/円             88.82    89.48
ユーロ/円          118.22   119.74


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       13,534.89     +27.57     +.2%
S&P500種           1,472.34      +1.66     +.1%
ナスダック総合指数    3,110.78      -6.73     -.2%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .25%        +.00
米国債10年物     1.83%       -.01
米国債30年物     3.02%       -.01


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,683.90    +14.50    +.87%
原油先物         (ドル/バレル)   93.47      -.67     -.71%

◎NY外国為替市場

15日のニューヨーク外国為替市場ではユーロが対ドルで下落。ユー ロ圏財務相会合(ユーログループ)のユンケル議長(ルクセンブルク首 相兼国庫相)が ユーロの為替レートは「危険なほど高い」と述べたこ とに反応した。ユーロは対ドルで10カ月ぶり高値まで上昇していた。

ユンケル議長はルクセンブルクで開かれた行事で発言した。発言 後、ユーロは対ドルでの下げ幅を拡大した。円はユーロに対して2011年 5月以来の安値付近から上昇した。スイス・フランは対ユーロで13カ月 ぶりの安値に下落。

クレディ・アグリコルの為替ストラテジスト、シレーン・ハラーリ 氏(ニューヨーク在勤)は「為替レートが非常に高い水準にあるとした ら貿易にも悪影響を及ぼし、貿易を通したユーロ圏の成長にも圧力をか けることになる」と述べた。

ニューヨーク時間午後3時39分現在、対ドルでのユーロは0.6%安 の1ユーロ=1.3309ドル。一時は0.9%安の1.3264ドルと、日中の下げ 幅としては1月3日以来で最大となった。前日には昨年2月29日以来の 高値となる1ユーロ=1.3404ドルまで上昇した。

ユーロは対円で1.2%安の1ユーロ=118円30銭。一時は1.8%下げ て117円60銭をつけた。前日のユーロは2011年5月以来の高値となる120 円13銭を記録した。円は対ドルで0.7%上昇して1ドル=88円85銭。前 日は2010年6月以来の安値となる89円67銭まで下げていた。

◎米国株式市場

米株式相場は小幅高。S&P500種株価指数は上げに転じる展開と なった。連邦債務の上限引き上げ交渉に対する懸念が根強いものの、小 売株や輸送株に買いが入った。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前日比1.66ポイント(0.1%)高の1472.34で終了。ダウ工業株30種 平均は27.57ドル(0.2%)上昇し13534.89ドルで終えた。

債務支払いの資金が枯渇するまで残すところあと1カ月となる中、 オバマ大統領は議会共和党に対し、債務上限の引き上げを新たな歳出削 減を引き出すための取引材料にしないよう警告した。大統領は前日、米 国がすでに承認済みの支払いを実行せざるを得ない状況にあり、債務上 限引き上げをめぐって議会との交渉には応じないとの立場を示した。共 和党議員の多くは歳出削減と債務上限の引き上げを関連付けるべきだと 主張している。

財務省はデフォルト(債務不履行)を回避するため、昨年12月末に 臨時の措置に踏み切った。ガイトナー米財務長官は14日付のベイナー下 院議長あての書簡で、連邦債務の上限突破を回避するための緊急措置は 2月半ばから3月初めまでしか機能しないと指摘した。

◎米国債市場

米国債相場は3営業日続伸。利回りは年初来の低水準付近に下げ た。債務上限の引き上げをめぐる議会での対立が景気に悪影響を及ぼす との懸念から、安全資産としての需要が高まった。

ガイトナー米財務長官は、3月初めまでに債務上限が引き上げられ なければ、米国に「深刻な経済的苦難を強いる」可能性があると述べ た。これに反応し10年債利回りは低下。格付け会社フィッチ・レーティ ングスは、債務上限が引き上げられなければ、米格付けを「正式に見直 す」ことになると警告した。昨年12月の米生産者物価指数は3カ月連続 でマイナスとなった。財務省短期証券(TB)のレートは11月以来の高 水準に上昇した。

ナビゲート・アドバイザーズ(コネティカット州スタンフォード) のマネジングディレクター、トーマス・ディガロマ氏は「今は低金利環 境にある」とし、「増税が実施され、歳出削減と債務上限をめぐる不透 明感が漂う状況では、国内総生産(GDP)の成長を支持する論拠を示 すのは難しい。依然として金融当局が相場を動かしている」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後2時46分現在、10年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)低下の1.83%。一時1.81%と、2日以来の低水準を付 けた。同年債(表面利率1.625%、2022年11月償還)価格は6/32上げ て98 7/32。

30年債利回りは2bp下げて3.01%。一時2.99%と、2日以来の低 水準となった。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続伸。米連邦準備制度理事会(FRB) のバーナンキ議長が前日、量的緩和(QE)第3弾について、現在のと ころある程度の効果があるとみているが、初期段階だと述べたことが手 掛かり。

アーチャー・フィナンシャル・サービシズのシニア市場ストラテジ スト、アダム・クロフェンシュタイン氏(シカゴ在勤)は電話インタビ ューで、「市場は議長の発言を緩和が当面は続くシグナルと受け止めて いる」と話した。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物2 月限は前日比0.9%高の1オンス=1683.90ドルで終了した。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は反落。債務上限の問題が米経済に悪影 響を及ぼすとの懸念が強まった。ニューヨーク連銀製造業景況指数が6 カ月連続で縮小を示したことも売り材料となった。

オバマ米大統領は前日、債務上限引き上げをめぐり議会共和党との 交渉には応じないと言明。歳出削減とは切り離して協議するよう求め た。ニューヨーク連銀が発表した1月の同地区の製造業景況指数はマイ ナス7.8。前月はマイナス7.3に修正(速報値マイナス8.1)された。

エネルギー関連の商品に重点を置くヘッジファンド、アゲイン・キ ャピタル(ニューヨーク)のパートナー、ジョン・キルダフ氏は「米国 の債務がデフォルト(債務不履行)に陥る可能性が心配され始めてい る」と指摘。「市場全体を混乱させるだろう」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物2月限は前日 比86セント(0.91%)安の1バレル=93.28ドルで終了。終値では9日 以来の安値となった。

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